リリスと魚座新月、金継ぎの不完全な美~すべてに割れ目がある、だから光が差し込むのだ
今、風水調整と一緒にこの古い家で受け継がれてきた食器類を整理しています。昔の法事などで使っていた古い器がたくさんあるます。で、その過程で、ヒビのある器をどうしようか考えていて、金継ぎのお椀が数日前から気になっていました。
金継ぎって最近では外国人にも人気と言われていて、日本の繊細で美しい技術だと思います。
西洋では陶器の修復は、「いかに目立たず元の状態になるようにするか」という観点から行われます。
ですが、日本の金継ぎは、むしろ「傷の不完全さの中に全く新しい美を見出そうとする」という技術なのですよね。
割れてそれを修復した器は、ある意味では唯一無二で当初の器以上の価値が出るとさえ考えられている。
こんな精神性を室町時代から継承している日本ってすごい・・・!
そしてこれがね、もう全くもってリリス&3月13日の魚座新月のテーマだったと気付いたんですよ。
検索していたら、こんな素敵な活動をされている方も発見。
>>>日本発、傷から生まれる新しい調和の形 器と心を修復するアート 世界が注目、金継ぎの美学
以下、上記の記事から引用。
割れ、欠けは破損ではない。修復で新しい個性をつくる。不完全さを愛でる日本アートクラフトが世界を癒す。
安土桃山時代の茶人が始めたとされる金継ぎ。割れたり、欠けたりした陶磁器を漆でつなぎ、そこに金の修飾を施す。最近、この伝統工芸が静かなブームだ。立役者のひとりがナカムラクニオさん。前職のテレビ番組ディレクターのころ、人間国宝の陶芸家からもらった湯のみ茶碗が欠けてしまい、どうしても直したいという思いから見様見真似で始めたのがきっかけだった。初めてながら満足できる仕上がりになったことで本格的にのめりこみ、やがて自ら経営するカフェで教室を開くことに。「最初は少なかった」という参加者の状況が一変するのは、東日本大震災の後。
「習いたいという方が一挙に増えました」
多くの人が捨てられなかった大切な品を持ち込み、金継ぎに没頭した。壊滅的な災害の後で、単にものへの愛着が増したわけではない、ナカムラさんは、修復自体が内にため込んだ不安やトラウマへのセラピーと考えている。
「器を直すことで自分自身の心を癒しているのではないかと思います」
城というシンボリックな文化財が大きなダメージを被った熊本。ボランティアで開いた金継ぎ教室も、地元の多くの人が詰めかけて大盛況だった。
実は金継ぎのような修理法は海外には見当たらない。修復自体は珍しくはないが、破損個所を隠すようにすることはあっても、金などであえて目立たせることは日本独自。特に呼継ぎという異なる器の破片を組み合わせる技法は、海外でも驚きと感嘆をもって受け入れられるという。その手応えを感じたナカムラさんは、伝統を踏まえつつ、金継ぎの伝道師として新しい可能性を積極的に発信している。
「金継ぎは単なる修繕ではありません」とナカムラさん。「傷を無かったことにするのではなく、歴史の一部にする。新しい調和の象徴なんです」
破片(Piece)が平和(Peace)をつくる。傷が絆を生む。不完全さを許容し、金という新しい輝きを与えて再生させる美意識を、日本人はもっと誇りに思っていい。
この記事で印象的だったのは、金というのは、ガラスでも陶器でも、なんでも柔軟につなげることができるんだそうです。
金と言えば、占星術でいうところの太陽の質です。すべての光の根源であり、太陽系の源ですよね。
そしてね、ちょうどいま読んでいる本の中で、Leonard Cohen(レナード・コーエン)というカナダの歌手のAnthem(聖歌)という歌詞が紹介されていたんだけど、これが、まさにこの傷とそこに差し込む光の関係を歌っていて・・・泣けたので引用。
Forget your perfect offering
There is a crack in everything
That’s how the light gets in.
完璧にすることは忘れろ
すべてのものに割れ目がある
だから光が差し込むのだ
(引用元はこちら)
動画も載せておきます。
ああ、金継ぎやってみようかな・・・! すごくワクワクしますw
【余談】
・・・っていうかね。ちょっとこのAnthemって歌詞がさ、私が昔作ってもらったPAXLUNAのロゴのテーマに似ていてちょっとびびった。私の使ってるロゴはこれね。
この鳩ちゃんは平和の象徴なのですが、くちばしで月を打ち破っているの。で、月を打ち破ったときに、虹の色彩が生まれるっていう感じ。これが、なんかイメージだったのよね・・・。
うーん、なんか、自分が無意識から受け取ったイメージが、ようやく理解できそう・・・。