パートオブフォーチュンを具体的に解釈する5つのステップ~敬宮愛子内親王を例にパートオブフォーチュンを分析する
占星術の出生図上で現実的な豊かや富のあり方を示すパートオブフォーチュン。西洋占星術の技法の一つで、計算上のポイントですが、このパートオブフォーチュンを具体的に解釈する方法について書いていきます。
※パートオブフォーチュンのホロスコープ(出生図)上での計算の仕方はこちらの記事に書いています。
この記事の目次
パートオブフォーチュンを解釈する5つのステップについて
出生図のパートオブフォーチュンを解釈するにあたっては、以下の5つのステップを見ていくとよいでしょう。
- パートオブフォーチュンに対して、タイトなコンジャンクション(合)またはオポジション(衝)になっている天体がないかどうかをチェックする。その天体は、天職やキャリア、成功に結びつく生まれ持った才能を意味する。
- パートオブフォーチュンが存在するサイン(星座)の支配星をチェックする。その支配星も、天職やキャリア、成功に結びつく生まれ持った才能の在り処を示している。
- パートオブフォーチュンが存在するサイン(星座)とハウスの位置を解釈する。それらは、世俗的な成功や繁栄に結びつく生来の才能や能力を示している。
- パートオブフォーチュンと同じサイン(星座)に存在する天体や感受点、アングル等がないかをチェックする。※必ずしもそれらがパートオブフォーチュンと合でなくてもOK。該当する天体等は、職業や天職に関して重要な役割を持つ。
- 出生時間が正確な場合は、サビアンシンボルも合わせてチェックする。サビアンシンボルに描かれているシーンにぴったりの職業が天職の場合もある。
有名人の出生図を使ったパートオブフォーチュンを解釈する5つのステップの具体例:敬宮愛子内親王
パートオブフォーチュンは出生時間が正確に分かっていなければ算出できません。そこで、畏れ多いですが、出生時間が分かっている有名人ということで、敬宮愛子内親王(愛子さま)を例に取り上げたいと思います。
敬宮愛子内親王 生年月日・出生時間・出生場所
2001年12月1日 14:43 東京都千代田区
★パートオブフォーチュン 蠍座13度
敬宮愛子内親王のホロスコープ(出生図)
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読む:ステップ1
ステップ1は、パートオブフォーチュンに対して合またはオポジションになっている天体がないかどうかのチェックです。
敬宮愛子内親王の場合は、該当する天体がないので、このステップは飛ばします。
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読む:ステップ2
ステップ2は、パートオブフォーチュンが滞在するサイン(星座)の支配星から天職や才能を探ることです。
敬宮愛子内親王の場合、パートオブフォーチュンは蠍座に入っていますので、支配星は冥王星になります。
敬宮愛子内親王の冥王星は、射手座14度にあり、8ハウスに入っています。
8ハウス射手座の冥王星から分かることは、一人の才能や才覚では到底到達できない組織や集団、特に隠されたグループ(8ハウス)の中で、真理を探求し極めること(射手座)が天職・職業に直結しやすいということです。
ここでいう組織や集団は、皇室という日本のトップの家系にお生まれになったことから考えると、当然愛子内親王の活躍の場は皇室となります。
蠍座は、秘められているものへの探究力なども示します。蠍座的な職業というと、心理学者やカウンセラーなど見えない相手の心を扱う仕事もありますが、考古学者や解剖学者など、普段は秘密とされているものを探り解き明かす仕事も向いています。
愛子内親王は、2018年段階でまだ高校生、大学での進路や専攻については決定されていませんが、徳仁皇太子殿下の影響で歴史や国語が好きということもありますので、考古学や歴史学などの分野に進む可能性があるかもしれません。
愛子内親王は、これまで皇室において知られていなかった資料や文献を研究し、新しい叡智や真実を明らかにする、というような役割を担われるかもしれません。
また、射手座は海外とも関わるサインです。日本の皇室というよりも、世界のロイヤルファミリーの一員として生きる、というような形で射手座8ハウスの冥王星を活かす可能性も考えられます。
実際、愛子内親王は英語が堪能で、既に海外の王室の方々の対応などもされていると聞きますので、この方向性も当然入ってくると思います。
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読む:ステップ3
ステップ3は、パートオブフォーチュンが滞在するサインとハウスの位置を読むことです。
愛子内親王の場合、パートオブフォーチュンは蠍座7ハウスにあります。
愛子内親王の活躍の場は、おそらく幅広い意味での「外交」だと思われます。ただし、テレビやメディアに放映されるような公の公務というよりも、蠍座が示すような、一般人が知らない人間関係との調整や外交をなさる可能性が高いです。
たとえば、日本の天皇家の方々は、一般には知られていない神道の宮司から直接指導を受けることがあると言われています。そのような秘密の人間関係を通じてもたらされたり継承される資産・遺産がそのまま愛子内親王の才能やキャリアになる可能性があります。
あるいは、蠍座は、表には決して出てこない経済界のVIPやフィクサーなどの存在も示します。そうした重要人物とのコネクションなども愛子内親王が扱う「外交」の範疇に入りそうです。
一般人には知られていませんが、「皇室外交」は、外交官などの任務以上に国際情勢や世論に影響を与えると言われていますので、そうした重責を担うのではないでしょうか。
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読む:その4
パートオブフォーチュンのその4は、パートオブフォーチュンが滞在しているサインと同じサインに入っている天体があるかどうかのチェックです。
愛子内親王の場合、蠍座の金星が同じく7ハウスにありますので、この天体が職業上重要になります。
金星ですので、ステップ3でも書いたように、「社交」「外交」という仕事が強調されます。この金星は、愛子内親王のアセンダント牡牛座の支配星でもあり、愛子内親王が今回生まれてきた意味と目的にも関わるとても重要な天体です。
なお、この金星の度数は27度、サビアンシンボルでは28度。インディアンの女性が自分の子供の命乞いをする、という度数です。結構重い度数ですが、緊迫する国際情勢の中、日本に対して敵対心をもっているような国々もあります。そうした国々に対しても、女性的(母性的)な愛のちからをもって行う皇室外交という任務を担うのかもしれません。※愛子内親王のお名前に「愛」という漢字が選ばれていますが、この金星のサビアンシンボルを読むと、これがこの方の使命を表しているようにも思います。
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読む:その5
敬宮愛子内親王に関しては宮内庁が正式発表している出生時間があるので、サビアンシンボルも参考にできると思います。
愛子内親王のパートオブフォーチュンは、蠍座13度にありますので、サビアンシンボルは蠍座14度となります。
蠍座14度のサビアンシンボルは、「仕事をしている電話接続士」です。
これは、人間関係のコネクションなどあらゆる「つながり」を調整するというシンボルです。これまで上述してきたような方向性とぴったりのサビアンシンボルです。
皇室というお生まれになった特殊な血統をバックグラウンドに持ち、活躍の場は皇室外交などの公務。その中でも、難しい局面に対しても女性的な愛の力をもってつながりを回復したり調整する。そのために、国際的視野をもって真理を探求する。こういう役割が考えられそうです。
敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読んだ感想
畏れ多いことですが、敬宮愛子内親王のパートオブフォーチュンを読ませていただき、改めて役割・役目がはっきりしている立場の方は、その役割・役目を明確に示すような星の配置、パートオブフォーチュンの配置になっている!と感じました。
パートオブフォーチュンは、MCや太陽のサインと並んで職業や天職を判断するとてもよい材料になりますので、ぜひ上記の1~5のステップを踏んでパートオブフォーチュンを解釈してみてください。