セキスタイルは、意識的な創意工夫(調整)によってメリットを生み出す必要性を示す。
セキスタイル(60度)とトライン(120度)の違いって何だと思いますか? トラインの半分がセキスタイルだから、トラインが大吉でセキスタイルが中吉みたいな感じでとらえると、かなり的を外してしまう可能性があるんですよね。
この間、2022年3月3日の魚座新月はマジカルでドリーミーと書きましたが、この新月はセキスタイル(そしてセミセキスタイル)のアスペクトがいくつもできているのですよね。トラインではなくセキスタイルだということがポイントです。
セキスタイルって調和的な配置だと言われていますが、トラインと違って予定調和ではないのですね。トラインは予定調和なので良くも悪くも分からない安定感があり、既に与えられた条件・状況自体が吉という感じなのですが、セキスタイルは自分で鍵を開けて、意識的な創意工夫(調整)によってメリットを「生み出す」アスペクトです。
トラインだけだとある意味何も変えなくてもOKという感じでダレてしまうんですが、セキスタイルだと「大筋合意だけど、あえて少し新しい要素を入れることで新陳代謝を促す」みたいなイメージですね~。
グランドトラインは必ずしも吉ならずというのはこういうことでもあるのですね。グランドトラインはあまりに安定しているので、自分から変えられない。ある意味では現状が最高の状態なので、進化発展が見込めない。
一方、いわゆる目に見える変化をもたらすのは曲がり角をぎゅっと曲がるイメージのスクエアのアスペクトですが、スクエアは死角からやってくるので痛みを伴います。スクエアはたいてい、自分が変わるというよりは「変えられる」という感じになりやすい。
オポジションも変化の可能性がありますが、オポジションだとあまりに真っ向から来るので身構えちゃって変化に抵抗するという形になりやすいですね。
ところがセキスタイルというのは、ちょっと視線を左右に振ったら入ってくるけれど、普段意識しないと気付かない要素を自分で気づいて使って、新しい変化を「つける」アスペクトなんだと思います。そうい意味では自動的には発動しにくかったりします。
なので、出生図でオーブのあまりない正確なセキスタイルの配置がある人は、意識して使う必要性があったりします。結構おすすめなのは、セキスタイルに対して何らかの天体がトランジットやプログレスなどでクインカンクスの位置に来て、ヨッドになるタイミングに鍛えることですね。創意工夫や調整ということを学べます。
そういう意味では、セキスタイルは生産的なアスペクトなのです。
2022年3月3日の魚座新月は、ぼーっとしているとあまり何も起こらないかもしれませんが、いつもより少しだけ斜めの方向に視線をずらすと思わぬ変化のきっかけが見つかる日になりそうです。