始まりの土地奈良で起きた2022年7月8日の出来事。2022年春分図の4回目のルナリターンについて
前回の記事で、日本の建国チャートをどの時点と考えるかという話をしました。そして、実は日本は水瓶座色が濃い国で、さらに天王星の影響もとても強く受けているという話をしました。
日本はもともと、権威(天皇)と権力(その時々の幕府や正負)を分ける二重体制の国。
よって、日本の建国を考えるとき、天皇制の始まりである神武天皇の即位の時のチャートが、日本という国の歴史を知るうえでとても重要なのですね。
でね。
2022年7月8日、参院選の遊説中に安倍晋三元首相が凶弾に倒れるという事件が起きたのは、神武天皇の即位の場所である奈良橿原に近い場所でした。
この事件を聴いたとき、私が即座に思い出したのは、2022年の春分図のICキロンとパラスの合です。
これについて私は、災害が増えるのかな~と思っていたのですが、IC=ルーツととらえると、日本の国のルーツの1つである奈良における痛ましい今回の事件とも考えられます。この事件が参院選の最中に起きたというのも、民主政治を世界で初めて生み出したアテネの都市国家の女神パラスとのキロンの合っぽいです。
今回の事件で阿部元首相を射殺した加害者となった男性は41歳、私と同い年です。もしこの方が立春以降に生まれた場合は、この方は辛酉の年の生まれになります。つまり、中国で言われているように革命の年の生まれなのですね。低次の天王星意識の体現者となってしまったことが残念です。
改めて今回の事件を受けて2022年の春分図を解釈するならば、傷や怒りを低次の表現イコール暴力にせず、文明的に表現する必要性です。一方で、痛ましい取り返しのつかない事件を経験することで、政治(パラス)が癒されていくともとらえられます。
そして、2022年7月8日は、今年の春分図にとってはルナリターンのタイミングでもありました。月は天秤座の最後にやってきて、冥王星、火星とTスクエアになるというとても危機的な配置でした。
今年1年私たちが求められていることは、失墜した民主政治(パラス)を癒し(キロン)、一人一人が、不平不満と被害者意識に留まる大衆ではなく、自分たちの手で何かを生み出せる民衆(市民)へと生まれ変わっていくということなのではないかと感じます。
日本という国は、もともとどんなに負の出来事が起きても、それを包み込んでしなやかに新しいものを生み出していくことのできる女性的な強さだと思います。それは、どれほど辛く悲しい嫌疑をかけられても、新しく何かを生み出し、和解してしまえる強さでもあります。
今回の出来事はとても痛ましく、私も何かものすごくショックな気持ちになりましたが、ある種のはらえが起きた今、このエネルギーをあたらしいむすびに変えていきたいと感じます。
くしくも、7月10日参院選の日の正午チャートを出すと、MCにセレス合。
私はこれを、食や子供の教育と関係していると思いましたが、セレスには、大切な人を亡くす(喪に服す)というテーマもあります。
たとえ賛否両論あったとしても日本にとって安倍晋三元首相の存在はとても大きいものでした。
安倍晋三元首相の死を日本だけではなく世界が悼む今、日本に生きる私たちがどういう行動をとるべきなのかを考える必要があると感じています。
そういう意味では、今回の事件は今年2022年の転機の1つであり、そして長い日本の歴史における転機の1つになると思われます。