月の進化とウロボロスの輪。2022年の天王星食祭を控えて月が進化する全天体順行期間
先ほどメルマガ&メルマガ読者様限定記事で、2022年の全天体順行期間に同時に成立する「ウロボロスの輪」(高橋ともえオリジナルの表現です。インド占星術に同様の配置に関する専門用語がありますが、西洋占星術には該当する専門用語はない)という特殊な配置について配信しました。
詳しくはそちらを読んでいただくとして、今回私が改めて強烈に思い出したことがあります。
それが、タロットカードの月からもらったメッセージの中にあった「ザリガニ」の話です。ちょうど2021年の双子座逆行スペシャル振り返りムーンノートワークの直前にきたインスピレーションですね。
・・・上記の記事から引用します。
「月」を真に活用するためには、自ら古い殻を解体して咀嚼し、一度胃の中に収めてその栄養素を使って脱皮した後の新しい殻を作っていくザリガニのように、自分の古いパターンを一回壊して、そこからエッセンスを取り出して、それを次の新しいストーリーの肥やしにしていく作業が必要だということです。
そう・・・今となって分かるのですが、今回の「ウロボロスの輪」ではまさにこのことが起きているのですよ・・・!
「ウロボロスの輪」に閉じ込められた天体たちは、月の龍の腹の中でドロドロに溶けます。
そして、そのエネルギーをフルに使えるのは、他ならぬ月なのです。
・・・マンデン占星術(世相を読む占星術)において、月は一般庶民や大衆を示しますが、この時期(全天体順行期間)に起きているのは「月の進化」なのだと思います。
二極化という言葉は私はあまり好きではありませんが、まさにこの「月」の理解において、2022年は二極化が起きると思います。
なぜなら、2022年の牡牛座領域では、天王星食(世界的に複数回起きる)と日蝕月蝕が起きるからです。特に2022年11月8日の牡牛座月蝕は、日本にとっては天王星食と重なる一大イベントになります。
天王星食と月蝕というある意味では危機的な状況を通じて牡牛座領域を革命する(命を新しくする)というこの一大イベントにおいて、主役となるのは月(大衆)です。
この月(大衆)意識の刷新に最も必要なのは、養い与えてくれる存在を外部に投影する子どものような意識ではなく、自分たちが実は破壊しつつ生み出す存在である(母である)という意識です。子どもから母へと進化した月、つまり自ら生み出す太陽に等しい自意識をもつ月なのです。
よって、たとえ同じ現象であっても、子どものような依存的な意識の人と、何かを生み出そうとしている意識の人とでは、全く違う経験をするでしょう。
大切なのは、依存的な月ではなく、生み出す月への変容。子どもではなく母になること。
同時にそれは、誘惑する堕落した月から、純粋な生成の力を体現する月への変容ということでもあります。
というわけで・・・月は面白いなあと、改めて思う次第です。