小乗仏教と大乗仏教もまた融合する? インドと日本の相互の流れ。
仏教についてはずーっと調べているのですが、ここ最近私の瞑想の師匠の影響もあってインドにすごく関心が出てきています。いつかインド行きたいな~w
さて。私の師匠は、厳密には仏教ではなく、そのもっと源流にありキリスト教にも影響を与えているヒマラヤの系譜の瞑想者なのですが、その師匠の極めた道はいわゆる小乗の道なのですね。自分が悟るということを目指す道です。
しかし、ヒマラヤで修行した後は、日本に降りてきて社会生活を送っている私のような普通の人にもこの修行法を教えるべく活動をしており、そういう意味では大乗の道を実践している人でもあります。
日本では大乗仏教が広まった国ですが、その時に小乗の道を(あえて)閉ざしたという経緯があると思います。そうでなければ広まらない部分もあったからです。一方インドではこの小乗の道を最高の修行としてヒマラヤなど一部地域に残したものの、カースト制度の温存などの弊害を抱え現状の世界を変える意欲が弱くなったのかなと思います。
私の師匠は、インドに残されていた小乗の道を、日本にもたらし日本で在家のままに修行できるように作り変える役割があるのかなと思います。
一方で、日本の仏僧がインドに大乗仏教をいわば逆輸入する形で広めているということはご存じでしょうか?
知っている方も多いと思いますが、佐々井上人(佐々井秀嶺上人)という方は、50年以上インドに暮らしながら、ダリットと呼ばれるカースト「外」で人間以下の扱いをされてきた不可触民と言われている人々を中心に仏教を広め、今やインドの仏教徒の数は1億5千万人いると言われています。そして、この仏教界のトップに立っているのが佐々井上人なのだそうです~。
いやー。まるでヤ〇ザと紙一重みたいな感じのキャラクターみたいですがwww 実は、タイに留学していたあるとき、瞑想していたら龍樹菩薩(ナーガールジュナ)に呼ばれてナグプールに行ったという神秘的な体験をしている人でもあり、こちらの学術書は(まだ読み止しですが)めっちゃくちゃワクワクします・・・
それゆえ、佐々井上人のインドの名前は龍樹にちなんだアーリヤ・ナーガールジュナなのですね。
※ちなみにナグプールには巨大な仏教遺跡が発見されているそうです。しかしヒンドゥー教が牛耳っているインドではこの遺跡の発掘は妨害されているとか・・・
佐々井上人がすごいところは、現実的な行動的な人であるということ。彼の拠点としているナグプールは、インドとは思えないくらい町がきれいで治安もよく、それまでアウトカーストとして差別されていた人々も働く意欲を得て豊かになりつつあるそうです。
佐々井上人は、いわば大乗仏教をもう一度インドに広めるという役割があるのでしょう。
インドから日本へ、日本からインドへと、日本人が今の時代とても重要な役割を担いつつ、小乗仏教と大乗仏教を融合していくの違いって、これからどんどんなくなってきて、融合していくのかもと思います。
P.S.インドの不可触民の暮らしぶりがどんなものかというのは、このフランスの小説の中に一部描かれています。糞尿を集めたり、ネズミを食べたりする暮らし・・・。衝撃的過ぎました。(この小説自体は、非常に希望が持てる美しいストーリーになっていますが)。