占星術コラム

2019年射手座満月~夏至~牡羊座下弦の月~蟹座日蝕~水星逆行の間の重要な星の配置について~未来からやってくる追い風に促されて創造的なアイデアが沸き上がるとき

高橋ともえ

夏至の直前から私含め家族が体調を崩していたので、星読みが止まっておりました~。
その間、星の動きを追いかけていたのですが、なんだかうまく言葉にできずにおりました。

そうこうしているうちに、明日はもう日蝕。
というタイミングで、ハッと気づいたことがあります。

それが、2019年の9月くらいまで、ず~っと形成されている魚座の海王星と射手座の木星のスクエア。
そのスクエアに対して、さらに135度の位置にくるのが、獅子座の初期度数なのです。

この、90・135・90の3つの天体の間で形成される複合アスペクトを、今年私は結構注目しています。

↑トールズハンマ―というらしいです。

ちなみに、トールズハンマーは、最近の欧米の占星術の教科書では、ヨッド(150・60・150)と同じくらい重要な意味のある複合アスペクトだと言われているらしいです。トールズハンマーは、北欧神話のトールが持っている槌のこと。それは、放てば必ず敵に当たるという意味があります。

同じような三角形の複合アスペクトのヨッドが、「じわじわとそうせざるを得ない、運命的な神の采配」だとしたら、トールズハンマーは、「雷に打たれるような衝撃を伴って行動せざるを得ない、神の拳の一撃」みたいな感じです。どちらも、逃れられない運命的な配置なのですが、ヨッドが割と静的であるのに対して、トールズハンマーは劇的。

ちなみに、先日、星読みをした6月17日から6月22日の夏至までの間に、月は水瓶座の3度を通過しています。

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現在形成されている魚座海王星と射手座木星のトールズハンマーの複合アスペクトでは、エネルギーのリリースポイントは獅子座の3度付近なのですが、その獅子座の3度の正反対の側にある水瓶座3度は、いわばエネルギーのチャージポイント。

言い換えると、水瓶座の初期度数が「動機」で、獅子座の初期度数が「結果」みたいな感じになっています。

こちらが、6月17日射手座満月の配置。

こちらが、6月22日の夏至の配置。

この6月17日と6月22日夏至の間に、月が水瓶座の初期度数を通過しています。

具体的に言うと、6月20日くらいです。

やがて、6月25日の牡羊座下弦の月では・・・

小惑星ジュノーが獅子座2度にきて、トールズハンマーのリリースポイントに入ります。

そして、7月3日の蟹座日蝕では・・・

水星が獅子座の3度に来ます。

やがて、獅子座に火星が入り、さらに月も獅子座に入って、7月4日くらいに獅子座初期度数で火星・水星・月が合になるタイミングで、トールズハンマーの1回目のピークが形成。

水星はその後、7月8日から逆行を開始。

そして、7月15日に、逆行する水星が、同じく逆行中の魚座海王星と射手座木星との間で、2回目のトールズハンマーを形成。

3天体逆行の中で形成されるこのトールズハンマーは、かなり重要度が高いです。

ジオで起きるある天体の逆行は、常にその背後に、ヘリオ次元でのその天体と地球との会合と関連しています。

そういう意味では、逆行中の天体は、かなり天上的な性質があって、インスピレーションを受け取ったり、時間を超越するような行為に向いていると言われています。

中でも、水星が逆行しているときは、外向きの活動というよりは、自分の心の内側をのぞいてみるとか、カウンセリングを受けたり、退行催眠や瞑想などで時間をさかのぼったり、時間を超越するようなリトリート的な行為に向いています。

で、今回の逆行獅子座水星に対して形成される、逆行魚座海王星と逆行射手座木星との間のトールズハンマー。

これは、純度の高い真実に支えられたぶれない自分(射手座木星)と、森羅万象あらゆるものと共感し共振する揺れうごく感性(魚座海王星)という、相反する性質がぶつかった末に、心躍るような創造的なひらめき(獅子座水星)が生まれる、というイメージです。

ここで重要なのは、この行動に駆り立てるようなひらめきとか宣言してくなったアイデアとかが、何らかの過去からの根拠を持っている必要はない、ということです。

ある意味、ここで生まれてくるアイデアやひらめきは、未来からの追い風によって押し出されてきたもので、その「未来」は、少し先にならないと分からないものだからです。

では、その未来からの追い風はどこから吹いてくるかというと、水瓶座の初期度数方面です

たとえば、水瓶座の初期度数で、木星と土星が合になる2020年の冬至。

あるいは、2023年以降の冥王星水瓶座時代。

この辺りの動きにつながるためにこそ、その正反対の位置にある獅子座初期度数で、今回のトールズハンマーが起きています。

今回のトールズハンマーでは、獅子座の水星がキー天体ですが、根拠はないけどワクワクするアイデアとか、つい口を突いて出てきたビッグな宣言とかがあれば、それは、ある意味で未来の自分の本音であり、当たり前の感覚なのだということです。

今の時点で、何らかの根拠とか整合性とか裏付けとかは必要ないのです。だって、未来の方向からやってくるビジョンなのだから。今の自分の狭い思考の範囲では、筋道やルートは見えなくて当たり前なのです。

今回、夏至や日食などの大きな星の動きがあるので、当然現実もとても動きます。
しかし、そういうときに大切なのは、起きてきた現実面の変化の良し悪しに一喜一憂しないこと。

むしろ、夏至や日食などで緩んだ時空の切れ目の中から、ふと吹き込んでくる未来からの風(水瓶座木星土星合や水瓶座冥王星イングレスなどの水瓶座のエネルギー)に促されて、心躍るようなアイデアや創造的な感覚が沸き上がってくるはずなので、それを徹底的に信じてあげるということです。

なぜなら、そのアイデアや感覚は、今の時点では荒唐無稽なアイデアのように思えても、必ず精緻な理論が後から追いかけて裏付けしてくれるような類のものになるからです。

これから7月15日くらいまでの間は、未来からやってくる追い風に促されて創造的なアイデアが沸き上がるときなので、うそぶいていると言われても、大ぶろしきを広げていると言われても、ワクワクするような思考やアイデアをしっかりキャッチしましょう。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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