2019年7月・8月水星逆行の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2019年7月~8月(7月8日~8月1日)、水星が魚座で逆行します。この逆行は2019年2回目の水星逆行です。この記事では、2019年春の水星逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2019年7月・8月の水星逆行スケジュール
- 2019年5月21日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は双子座0°22:00ごろ
- 2019年6月20日 蟹座23°水星 逆行ゾーンに入る
- 2019年7月8日 獅子座4° 水星 逆行開始
- 2019年7月21日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック) 21:30 このときジオセントリック水星は蟹座28°
- 2019年8月1日 蟹座23° 水星 順行のための留期間に入る
- 2019年8月10日 水星蟹座28°通過
- 2019年8月15日 獅子座4° 水星 逆行ゾーンから出る
- 2019年9月4日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) 10:30 このときジオセントリック水星は乙女座11°
2019年7月・8月の水星逆行中に注目・注意すべき期間
2019年7月・8月の水星逆行中には、いくつか注意・注目すべき期間があります。
水星の留(ステーション)の期間
まず、水星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
2019年7月・8月の水星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2019年7月6日~7月8日 獅子座4°付近で逆行前の留(ステーション)
- 2019年7月31日~8月1日 蟹座23°順行前の留(ステーション)
なお、2019年7月・8月の水星の留の期間に刺激される獅子座4度と蟹座23度の度数のサビアンシンボルはこちら。
- 獅子座4度(サビアンでは5度) 絶壁の縁に形成された岩
- 蟹座23度(サビアンでは24度) 南向きの太陽に照らされたところにいる一人の女と二人の男
トールハンマーのアスペクト
魚座の海王星と射手座の木星との間で90度(スクエア)の角度が形成されています。このスクエアに対してそれぞれ、ぎゃこ宇宙の水星が135度の配置を形成します。これがトールハンマーのアスペクトと呼ばれるアスペクトになります。
今回の水星逆行は、このトールハンマーのアスペクトの頂点の部分に何度も水星がやってきます。
2019年8月1日の獅子座新月
8月1日の獅子座新月は、水星逆行終了の留のときに起きます。月相図の重要なポイントと水星の逆行開始・終了がシンクロしている重要な新月となります。
ヘリオセントリックでの地球と水星の合(地球暦の地球と水星の結び)
2019年7月21日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と水星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ116日ごとに起きる地球と水星の会合周期の終わりと始まりになります。
この日を境に、地球に与える水星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。
2019年7月・8月の水星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
2019年7月・8月の水星逆行は、蟹座サインの後半から獅子座サインの前半でおきます。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
通常、魚座に水星が入ると、伝統的には水星らしい明晰な思考力が弱まると考えます。分かりにくい表現や曖昧な表現、混乱や論理破たんなどがあると言われる一方で、人知を超えた叡智を受け取ったり、インスピレーションを得るには最適な時期とも割れます。逆行になるとこの質が内向化します。この時期は、瞑想などを通じて言語を超えたところから霊感を受け取ることに集中するとよいでしょう。この時期に体外的なコミュニケーションを取ったりするのは不向きです。
一般に、水星が逆行する期間は新規の契約や引っ越しには向かないと言われていますが、契約締結や意志決定を避けるだけでOKです。既に行った契約や意志決定に基づいて、水星逆行期間にアクションを実施・実行するのであれば水星逆行の悪影響は避けられると言われています。
今回の水星逆行は、ノースノードのある蟹座後半の度数から、獅子座初期度数を行ったり来たりする流れになります。
ノースノードは、今起きている物事がどういう未来の方向性に向かっているのか?を示すポイントです。
一方、獅子座初期度数は、今回の水星逆行中では、トールハンマーのアスペクトの頂点に相当するポイントになっています。この度数は、否応なしに動かされるというポイントになっていて、葛藤や軋轢がありながらも、具体的な行動・結果を出していくためのフォーカルポイントになる度数です。
今回の逆行中の水星の動き方を見ると、「今の星の流れの中で最も大切な目指すべき方向性」を受け取って、それを、「否応なしに行動・言動に移していく」方向に持っていく。そして、「具体的な行動」の結果を、「未来の指針」にフィードバックして、より明確なものにしていく。という流れになっているようです。
家庭・プライベートでの本当の意味での安心感や感情面での納得を得るというの目指したい未来の方向性のために、自分が自分の人生の主人公であるということを自覚し、そこから行動を起こしていく。そして、その結果起きてきたことを、再び未来の方向性の微調整に使う。そういう感じ流れになっています。
逆行中の水星は、過去の検証やとりまとめにぴったりです。何か感情的に納得できていない過去の出来事があれば、それを丹念に拾っていくこと。そして、それを創造的な形で表現し具体的な行動によって変えていくことが求められています。