占星術コラム

天王星牡牛座時代~所有の概念が変わる!?メルカリに見るI haveからWe haveへの流れ

高橋ともえ

天王星が牡牛座に入ることでどんな影響があるのでしょうか? 様々な予測がなされていますが、一つには、牡牛座が象徴する「所有」の概念が変わる(天王星)と言われています。この記事では、天王星牡牛座入りで所有の概念が変わるということを、メルカリやシェアリングエコノミーから見るI have からWe haveへという事例を通して考察してみます。

この記事の目次

2018年5月からの天王星牡牛座時代の影響~シェアリングエコノミーの拡大による所有意識(ステータス意識)の変化

天王星が牡牛座に入ると、牡牛座の象徴する様々なテーマにおいて「刷新・革新・新しいできごと」が起きてきます。牡牛座が象徴するテーマは色々ありますが、この記事では「所有」意識の変化について綴っていこうと思います。

現在、色々なところでシェアリングエコノミーが発達しており、知らず知らずのうちに私たちはその恩恵を受けています。たとえば、タクシー代わりに使えるUber(ウーバー)、カーシェアリング、Airbnb(民泊)などが挙げられます。

シェアリングエコノミーとは、所有しているけれど使われていない資産をITの力を使って新たなかたちで活用することです。まさに、資産(牡牛座)領域における革命(天王星)ですね。

これによって、所有という意識に大きな変化が生まれています。

たとえば、若者の間で自動車購買意欲が低迷していると言われています。高級車を所有することはステータスシンボルでしたが、今や若者の間では自動車はUberやカーシェアリングで必要なときだけ借りればいいものという意識に変化しています。

さらに、メルカリによって消費者同士が活発にものを売り買いするようになったため、現在の若者は、何かを購入する前にメルカリで相場をチェックしてから購入するようになったとも言われています。古着やセカンドハンドのものを購入することへの心理的抵抗も少なくなり、アパレルだけではなく高級化粧品なども1~2回使用しただけのものが売買されているとか。

こうした変化は、一言で言うと、I have(私が所有している)の時代からWe have(みんなで所有している)の時代に変化したということかもしれません。

ここからが面白いのが、こうした消費者の所有意識の変化によって自動車メーカーやアパレルメーカー、化粧品メーカーが価値を損われたとか売上が低迷しているというわけではなく、むしろそのブランドのファンだったけれども経済的に手にすることができなかった人たちが、そうしたブランドの製品を使用する機会を得ることができるようになっている、ということです。

また、その結果、特にブランドとして特徴のないブランドや、人気ブランドやハイブランドを真似しただけのノーブランド品に対して徐々に風当たりが強くなるのではないかと思われます。

天王星牡牛座時代の購買意識とは?~メルカリの新社長(小泉氏)のインタビュー:「みんなで買っている」という感覚

天王星牡牛座時代所有

この所有感覚の変化を、創業者の山田氏に続いてメルカリの新社長となった小泉氏はインタビューにてこの様に語っています。

1万円のワンピースを「みんなで買う」感覚

小泉:若い女性にヒアリングをしていると、例えば1万円の新品のワンピースを買う時、それが後に5000円で売れると思えば、新品購入に踏み切る女性は多い。1つの商品を「みんなで買っている」という感覚なのだと思います。

仮に、その時、自分の財布から1万円を出して購入したとしても、それを後に中古品としてメルカリに出品し、5000円で売れれば、その商品は5000円で買ったことになりますよね。5000円で買った人が、次に2000円で売ったとしたら、その人は3000円で買ったことになる。つまり1万円のワンピースは、3人で分担して買ったとも考えられます。

1万円なら高いと思っていた服が、結果的に安く買えるわけですから、服を買う人口は増えるはずです。「今までの価格で、今までのように洋服を買う人」は減っているのかもしれませんが、それは「若者が服を買わなくなった」とか「服に興味がない」ということと同義ではないと思います。

出典:メルカリはアパレル業界の毒か薬か

つまり、1万円の価格のワンピースがあった場合、メルカリがあることで、3人の人がその服から恩恵を受けるという形になり、服を買わなくなったわけではない、むしろものを複数の人で1つのものを「シェア」する感覚に近いのだというのです。

天王星牡牛座時代はブランドが確立できている企業にはむしろ追い風~本物はメルカリがあってもシェアリングエコノミーがあってもびくともしない

天王星牡牛座時代所有

このように書くと、メルカリはアパレル業界にとって驚異になるのではないかという考え方もあるかもしれません。しかし、実際には、アパレル企業でもメルカリを支援するところもあるそうです。

小泉:クローゼットの中にあるものが減らない限り、新しいものは入らない。以前、アパレル企業の方は、「クローゼットに空きが生まれれば、その分、自分たちにチャンスが増える」とおっしゃっていました。そしてメルカリを「クローゼットの空きを作るサービス」とポジティブに捉えるユーザーも多い。

もともとファンの多いブランドは、より自分たちの洋服に触れるチャンスが増えるという風に喜んでくれている方が多いように感じます。一方で、言葉は悪いかも知れませんが、特徴のないブランドの方が、僕らのサービスを気にしていたり、利益が少なくなるのではないかと心配をしていたりする気がします。

「ブランド」を確立できている企業は二次流通に好意的、ということですね。

小泉:そうですね。憧れのブランドがあっても、少し高くて買えないと思う人は多いでしょう。そのエントリーとしてメルカリが機能している部分もあると思っています。

大好きなブランドをメルカリで少し安く買うことで、そのブランドのことをもっと好きになることもある。反対にメルカリで自分の所有物を売ることで、現金が生まれ、そのお金で今度は新品の洋服を買うことができる。

出典:メルカリはアパレル業界の毒か薬か

こうした変化の背景には、直前の天王星牡羊座時代で見つけた新しいエネルギーにふさわしい、本当に価値ある容れ物としての物質への関心が高まりがあるのではないでしょうか。

天王星牡牛座時代は、五感を使って味わう・体験できるものを皆で所有したくなる時代

天王星牡牛座時代、ありとあらゆるものがネットで安く手に入ったり借りられる時代になってきます。一時的に使うものであれば古着やセカンドハンドですまし、その人にとって本当に価値あるものだけを所有するようになってくるでしょう。

だからこそ天王星牡牛座時代は、五感を使って味わう・体験できるものを所有したくなるのではないでしょうか。しかも、専有・独占ではなく皆でそれを分かち合う・所有したくなる時代がやってきます。

そして、天王星牡牛座時代には、モノを通じた真に深い絆でつながったコミュニティ化が進むでしょう。天王星牡羊座時代は、SNS映えするアイテムが人気でしたが、そのような他者からの目線は天王星牡牛座時代には大切ではなくなります(天王星牡羊座時代は対向サインの天秤座が刺激されるので他者との比較や競争意識も働きやすい時代です)。むしろそれらのモノを通じての自分の体験や五感の充足、それらのモノを通じての深く狭いコミュニティを持つことが重要になります(天王星牡牛座の対向サインの蠍座の働き)。

その結果、ファストファッションや使い捨て文化などへの厳しい見直しも進むように思います。牡牛座は有限な物質世界、地球という星とも深いかかわりがありますので、天王星牡牛座時代には、環境意識にも大きな変化が起きてくると思います。リサイクルやリユースに関する技術革新も進んでくると思います。

まとめ:天王星牡牛座時代の所有意識の変化をキーワードでまとめる

以上、天王星牡牛座時代の所有意識の変化をキーワードでまとめてみます。

  1. 専有・独占から共有へ
  2. リサイクル・リユース・リセリングを前提にした購買活動
  3. 本物(ブランド)に注目が集まる
  4. 五感を使って体験したり味わうことが所有となる
  5. モノを通じての狭く深いコミュニティ化
  6. 限りある地球の資源への関心・配慮の高まり
  7. リサイクル・リユースの技術革新
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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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