天王星と地上の天国~天才的な才能が地獄(トラウマ)と関わる理由
昨日は、アストロマップ講座・鑑定を受けてくれた人たちと一緒にシェア会をしていました~。皆さん濃ゆい人たちばかりで、話題はトランスサタニアンに・・・。
トランスサタニアンの中でも、これからの水瓶座グレコンサイクルで注目されるのは、水瓶座の支配星の天王星ですよね。
個人的にはアセンダントにオーブほぼなしで蠍座の天王星が合なので、天王星のサイクルはとても関心があります。
ということもあって、この天王星については何年も前から、いろいろな側面から研究を重ねてきました。それこそマヤ暦とか、進化占星術とか、その他秘教的な文献とか、天文学的な知見とか、占星術を超えて色々な資料を紐解いています。
その中でも、最近私が超注目しているイギリスの占星術師のMark Jonesという人がいるのですが、彼はジェフリー・グリーンの系列の進化占星術をベースに自分自身のセラピー経験に基づいて、天王星=トラウマとその解放に関わる天体と定義づけて、色々な発信をしています。
(余談ですが、Mark Jonesはめっちゃ好きな占星術師です! 彼の研究は本当にすごい。)
で。
Markにも影響を与えている進化占星術の創始者であるジェフは、Uranus: Freedom from the Known(天王星、既知からの解放)という本を書いています。
この本の中でジェフは、
天王星は、水星のハイオクターブとして、個人の無意識を司る。よって、過去生・未来生を含むすべての記憶を天王星は保持している。
と語っているんですね・・・!
そして、この示唆から発展させて、Markは、天王星が個人のチャートにおいてトラウマとその解放と強く関わっているということを実際のケーススタディから紐解いています。
天王星的な出来事というのは、タロットカードでいうところの「塔(神の家)」に近い。
タロットの塔的な体験というのは、自我のレベルでは衝撃であり崩壊ですが、真我のレベルでは天啓である恵みであるというできごと。
そして、こうしたトラウマ的な出来事、人知を超えるような体験は、個人の天才的な才能と深く関わっています。
今ファスティングプログラムでコーチングの勉強を始めているのですが、その中で思い出した、大学時代に出会ったクロアチア人の語学の天才少女の話をnoteの方で綴りました。
このnoteの記事に書いた語学の天才少女のRは、ユーゴスラヴィア戦争という凄惨な戦争を10代のころに体験しています・・・。
確かにその戦争というのは、Rにとって救いがたいトラウマであることは確かなのですが、同時に彼女に、多言語への関心と極限状態で精神をギリギリ保つためのユーモアという才能を与えるきっかけにもなっているはずだと私は感じています。
※余談ですが、映画のライフ・イズ・ビューティフルもこういう極限状態でのユーモア精神を描いていますよね。
だとしたら、トラウマや傷は、どうでもいいもの・なくてもいいものではなく、むしろ彼女にとってかけがえのない体験かもしれない。
だから、Rに対して単純な同情を寄せることは、むしろ魂への侮辱であると私は考えています。
・・・これは、他のどんなトラウマ的体験に対しても等しく言えることです。
そしてまさにこのトラウマと天才性が分かちがたく結びついているところに、水瓶座の天才性を理解するキーがあるように思います。
なぜなら、水瓶座の天才性は常に誰かのために与えられるものだからです。
水瓶座の天才性は、単純に自分の個性を輝かせるとか目立つとかその結果として賞賛を得たり富を引き寄せるとかいう意味ではなく(その意味でいったらむしろ、獅子座や牡牛座的である)、誰かの癒しになるためのもの、誰かの利益になるためのものだからです。
水瓶座は、未来のユートピア、一種の天国を夢見る星座だと言われています。いわば、地上の天国というテーマと関わるのが水瓶座。
そして・・・だからこそ、水瓶座そして天王星は、地獄(トラウマ)というテーマとも密接に関わるのです。
なぜなら、地獄(トラウマ)の中に降りていってそこを愛で反転させることでしか地上の天国は生まれないから。そして、その結果として与えられるのが水瓶座的な天才性だからです。
これからの時代、地上を天国にすることにコミットした人から才能が開花していきます。
そしてその入り口になるのは、自分だけの傷の形、痛みの記憶、トラウマ的な体験だということ。
このことを知っている人こそが、慎重にかつ最善の形で、風の時代のエネルギーを活用できるのではないかと私は思っています。
そして、地獄に下るとか二次元に降りていくというテーマについては地球星座のシンボルの変遷というテーマで、リリス講座の補足で扱う予定。非常に秘教的な話になりますが、天国というテーマとも関わっています。