占星術コラム

天王星的な目覚め~「雷」的なショックを通じての魂の祝福

2018年5月16日に天王星が牡牛座(トロピカルゾディアック)に入ります。
そういうわけで、色々なところで天王星のことが改めて話題にのぼっていますので、
これから何回かに分けてインスピレーションを綴っていこうと思います。

天王星とは「雷」的な作用をもたらすもの

天王星象徴

天王星というか、プロメテウス的な目覚めって、やっぱり雷なんだと思います。

天王星が発見された時代は、「電気」の時代。
避雷針の発明とかもあったし、とても電気に関係している天体が天王星です。

雷は、古今東西を問わず「天啓」の象徴です。

たとえば、パウロの回心っていう聖書のエピソードは、まさに天王星的。
キリスト教の迫害者だったパウロが、雷に打たれてキリスト教への信仰心を持つっていうやつですね。
(この記事のトップのイメージ画像は、ミケランジェロのパウロの回心です)

つまり、ある種の痛み・危機を与えることで変化を促すのが天王星の作用なのです。

打ち砕かれるのはあくまで間違った自己意識


(カラヴァッジョ「聖パウロの回心」)

普通、西洋美術では、パウロの回心は、馬からパウロが転がり落ちる様子が描かれます。

ここでいう馬というのは、「驕り」や「慢心」の象徴と言われますが、
もう少し簡単に言うと、「間違った自己意識」だと思います。

それは、

  • 自分はこれくらいできる!
  • 自分はすごい!
  • 自分は正しい!

みたいな、いわゆる「傲慢さ」だけではなく、

  • 自分とはこういう人間
  • 自分はこういうことが得意・苦手
  • 自分はこういうことは好き・嫌い

みたいな自分自身に対して持っている「自分とはなにか?の定義」でもあります。

そして、時間の経過とともに(土星的な結晶化の作用とともに)、
これらの「間違った自己意識」が、次第に固く魂の周りを覆い尽くしてしまうのです。

たとえば、水道水に入っているカルキ成分がどれだけわずかであっても、
時間の経過とともに徐々に蓄積していって、
ある時点で水道管を詰まらせてしまうように、
土星による結晶化作用は、どうしても避けられないものなのです。






タロットカードの「塔」にはショックだけではなく祝福の意味がある理由

だからこそ、天王星の作用がどうしても必要なのです。

進化占星術の創始者・ジェフ・グリーン(Jeffrey Green)は、
「天王星とは土星のドアをノックし続けるもの」
「天王星は土星のアンチテーゼ」
だと考えていますが、

まさに土星の悪しき側面が出てきたときに
それを是正するように働くのが天王星なのです。

そして、土星的な定義に安住している地上の人間的には苦しいけど、
魂の奥深くで望まれる変化のきっかけになるものが、
天王星の投げ入れる電気的なショックです。

よく、天王星の作用はタロットカードの塔にたとえられると言われます。

天王星とタロットカード

一般にカードの中に描かれる塔は、バベルの塔であるとも言われますが、
いずれにせよ塔は、人間の「間違った自己意識」が土星的に結晶化したものです。

そこに降りかかる雷(天王星)によって、
塔の住人たちが外に追いやられます。

とてもショッキングな光景なのですが、
塔から放り出された人々は死んでいるわけではない、
かろうじて命は助かっている、というところがポイントです。

ちょうど、神は、パウロを馬から落馬させたけれど、
命だけは助けたように、

塔のカードでも、人々は、塔は失ったけれど
命は助かります。

自分がどうしても手放せないものだと思ってきたもの、
絶対に譲れないと思ってきたものがあっけなく崩壊することで、

実は大したものではないし、むしろ手放した方が新しい人生を歩めるのだというのが
塔のカードの教えだろうなと思います。

だから、塔のカードのショックや崩壊という象徴を時系列で追いかけると、
「祝福」という意味も出てきます。

地上的・世間的にはどのように見えようとも(土星的な視点)、
魂的にはそれこそが本当に求めていたものだからです(天王星的な視点)。

天王星牡羊座時代の雷は、日本では原発事故

 
天王星牡羊座時代

そういう意味でいうと、天王星牡羊座時代の雷の一撃は、日本で言うなら明らかに原発事故だったと思います。
あれがなければ、再生可能エネとか地方創生とかなかったろうと思いますし、
固着し結晶化した社会構造にメスが入ることもなかったでしょう。

この事故の結果、多くの人が苦しみ悩み、
その中から新しい生き方を探さざるをえない状況になったと思います。

特に、この天王星牡羊座時代は、
山羊座の冥王星とスクエア(90度)の配置であったことに加え、
カーディナルサイン(活動宮)でしたので、
既存の構造の崩壊・破壊といった側面が強く出たように思います。






天王星牡牛座時代の「雷」は?

では、天王星牡牛座時代の「雷」はどういうものになるでしょうか?
 
天王星牡牛座時代は、遺伝子工学とか種子法とかに対する、
命そのもの、身体性そのものに加えられる人為的操作に対する危機感から生まれる、
オーガニックや農業革命かなと感じています。

牡牛座は五感で把握できる物理的世界を司るサインです。

五感とは?という定義を書き換えるようなバーチャルリアリティも発達するでしょうが、
同時に、操作されない本来の五感の発達を促すような知識や体験活動も重視されると思います。

また、牡牛座はサバイバル、生存欲求とも関係するサインです。

牡牛座に天王星が入ると、経済やお金も変化が起きると言われていますが、
それだけ現代の生活に置いてサバイバルや生存にお金が必要だからこその変化だと思います。
経済やお金の変化というよりかは、サバイバルや生存に関する危機的状況を通じて、
新しいサバイバルの在り方、生存の在り方が生まれてくる、
そしてその結果、経済やお金が変わらざるを得なくなる、ということです。

牡牛座は所有のサインでもあり、富の蓄積とも関係しますが、
そういった所有や専有からくる富という在り方が変化するでしょうね。

実際、ベーシックインカムというキーワードが、
多くの識者や有名人の口から聞かれるようになっており、
これまでのお金観が変化せざるをえなくなっています。

なお、別記事にて、天王星牡牛座時代、自分がどの部分で「雷」的な作用を体験するかをハウス別に考察していきますね。

ABOUT ME
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高橋ともえ
1981年生まれ。慶應義塾大学ドイツ文学専攻修士課程修了。ドイツ語・英語の通訳・翻訳、メディア運営。訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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