占星術コラム

彗星の人、マリー・シュタイナー~太陽と小惑星キロンとサウスノードの合

高橋ともえ

聖十二夜のノートワーク真っ最中で、本日昼間、今年の振り返りをしていますが、12月27日は、シュタイナーの妻でありアントロポゾフィー運動の立役者でもあったマリー・シュタイナーの命日でした。

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マリー・シュタイナーってご存じですか? アントロ好きの人や、シュタイナー幼稚園に子供を通わせている人であっても、日本だとそれほど知られていなかったりしますよね・・・。言語造形やオイリュトミー関係者だと知っているかな。

>>Marie Steiner(Wikipedia英語)

実は私、19歳のとき、シュタイナーについて知るきっかけになった大学の授業で、シュタイナーとマリー・シュタイナーが並んで映っている写真を見ているのです。

その時からずっと、私個人にとってマリー・シュタイナーはとても微妙な存在で気になる存在ではありました。

特に20代半ば、マリー・シュタイナーの孫弟子にあたる人からマリー・シュタイナーに関する話を聞いているとき、とても不思議な幻聴体験をすることもあったりして、何らかの形で自分にはここ(マリー・シュタイナー関係のこと)にブロックがあるのだろうと感じてはいたのですね。

・・・で、今年に入ってからこの点に関していろいろな気づきがあり、また強い浄化もあったのですが、さらに今年の秋以降、キロン講座の準備のためにいろいろな著名人のホロスコープを出す一環で、マリー・シュタイナーのホロスコープを見て驚いたのですね。

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というのが、マリー・シュタイナーのホロスコープは、魚座で太陽、小惑星キロン、サウスノードが合という配置なのです。


※このホロスコープは出生時間は不明確ですので、アングル等の配置は若干あてになりません。

キロン講座でご説明していますが、キロンのアーキタイプには「捨て子」というものがあります。

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しかし、「捨て子」が存在するということは「子供を捨てた親」というのも同時に存在するわけです。

キロン講座ご受講者様にできたら年内お送りする補足資料として、「子供を捨てた親」というアーキタイプを生きた人のサンプルをお渡しする予定ですが、マリー・シュタイナーもまさにこのアーキタイプに当てはまるんですね。

というのも、マリー・シュタイナーという人は、自らがアントロポゾフィー運動の「母」として、まったくの創始段階からずっと影に日向にシュタイナーとともに活動し、アントロポゾフィーという活動をこの世に誕生させる一方で、それを後に分裂に導く主要な原因を作った人物だと言われているからです。

しかし同時に、彼女(および彼女の側近)が行った行動によって分裂し、重要なメンバーやその仲間たちが本部から追放されることによって、アントロポゾフィー運動がドイツやスイスなどの一部地域ではなく、イギリスやオランダ、そしてアメリカへと広がっていくきっかけにもなったと言えるのです。さもなければ、アントロポゾフィー運動は、中部ヨーロッパの特定地域のこじんまりとした民族意識にとどまったかもしれません。そういう意味では、マリー・シュタイナー単純な悪を超えた働きをしていたともいえる人物だと思います。

そして再三再四、私のキロン講座では「キロン=彗星」という部分を重視し、そこから考察を掘り下げていますが、

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彗星は、毒とともに自由を与え苦しみを通じて進化前進させる作用を持ちます。

まさに、マリー・シュタイナーの魚座の太陽・キロン・サウスノードの合は、彼女のミッションの中にある彗星的な質と痛み、霊的な古いカルマを表現していると思います。

シュタイナーは、彗星はとても高い次元の領域(熾天使、智天使のレベル)から非常に重要な使命を持って太陽系にやってくる存在だけど、同時にサタン的な存在(悪)は、この彗星を本来の軌道からずらそうと狙っており、それによって太陽系に無秩序や混乱を生み出そうとする、ということも指摘しています。つまり彗星はこうした悪からの乗っ取りの可能性があるということですね。

マリー・シュタイナーは霊的に非常に潔癖な人だったともいわれていますが、まさにそういう人だったからこそ、それとは相いれないほど真逆の悪が入り込む結果になってしまったのかもしれません。

キロンは、獰猛な下半身と霊的に発達した頭部というケンタウルスの姿をしていますが、まさにそんな感じの二重性・二面性を持つ人物、それがマリー・シュタイナーだったのかなと私個人は感じています。

まさに、マリー・シュタイナー=彗星の人。と私は感じています。

このマリー・シュタイナーの「生みの親にして破壊者」という難しい役割がなければ、アントロポゾフィー運動が今日のように国際的に広まることもなかったと言えるとも思っています。※私の個人的意見です。

マリー・シュタイナーは若いころは女優を目指しており、シュタイナーの神秘劇にも登場していました。
いわばマリー・シュタイナーの人生そのものが、一世一代の大芝居というか、壮大な神秘劇の演者のようなものだったのではないかと、そう思っています(魚座には演劇や神楽などの神秘劇や役者(巫女)という意味もあります)。

・・・ちなみに私は、大学院の修士論文で「彗星と共同体」をテーマにした論文を書いているのですが、今年はマリー・シュタイナーに関する積年の謎、そして私自身の人生の謎を解き明かすことができた1年だったな~と思います。

・・・ちなみに、ドイツ語読める人はWilhelm Pelikanさんっていうアントロ系の化学者・植物学者のハレー彗星に関する小論が面白いので、読んでみてね!(入手難しいですが)

キロン講座でも一部、このPelikanさんの資料を引用させてもらっております☆

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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