2021年6月11日水星と地球の結び(ヘリオセントリック会合)と2021年8月1日水星と地球の開き~労働者のデモと早朝の朝露
2021年6月11日、水星と地球の会合(地球暦では水星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て水星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2021年8月1日に水星と地球がオポジション(衝、地球暦では水星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。
地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。
この記事では、ヘリオセントリックで水星と地球の合・衝が起きる2021年6月11日と2021年8月1日の2つの日付の水星の位置とサビアンシンボルから、2021年6月11日の地球と水星の会合の意味を探っていきます。
この記事の目次
2021年6月11日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の結び)のホロスコープと水星のサビアンシンボル
水星は双子座20度なので、サビアンでは21度になります。
- 労働者のデモ
2021年8月1日 水星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の開き)のホロスコープと水星のサビアンシンボル
水星は獅子座9度なので、サビアンでは10度になります。
- 早朝の朝露
2021年5月/6月水星逆行タイムテーブル
2021年6月11日の水星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える
会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。
今回の水星のサビアンシンボル2つを並べてみると、
- 双子座21度 労働者のデモ
- 獅子座10度 早朝の露
意図を表す会合・結びのときのサビアンシンボルは、労働者のデモ。射手座的な上からの指示や絶対的な規範とは違い、基本的には下の立場である個々の労働者が自らの意見に基づいて異議を唱え、積極的に行動する様子が描かれている度数です。
デモは様々な目的で行われますが、労働者のデモと言った場合は、資本家や経営層との対立が示唆されます。また、単なる交渉ではなくデモとしてあらわれるということは、自分たちの立場の正しさを世間にも広めていくという目的があります。
資本家や経営層から指示された通りに動くのではなく、たとえ弱い立場でも横のつながりをつくっておかしいと思うことに対して異議を唱え、そのことを世間にも広め認知させたいという姿勢がこの度数のテーマです。
双子座が扱う知性は、様々な意見をフラットにかつ多様なまま受け入れる柔軟さと浅さがあります。一つの立場にとどまらず、流動的に動いていく知性が双子座らしい知性です。しかし、いざとなったら横のつながりを作って行動し、世論をも動かしていくというしたたかさと影響力も持つわけです。デモを企画し実行するというのはかなりの知能戦が必要です。なぜなら、労働者というのは基本的には立場としては弱いからです。
この会合のエネルギーの結果を表す衝(開き)のサビアンシンボルは、早朝の露。きなくさい労働者のデモのシーンから、一点して爽やかでフレッシュな雰囲気が前面に出てきています。新たに太陽が昇る一日の始まりであり、新しい感情(露は水)が生まれるというシーンです。新しい天地創造のエネルギーともつながる美しい情景が描き出されています。
「労働者のデモ」が、何らかの既存の思想や状況に対する異議申し立てであるのに対し、「早朝の露」は、自然界の中に備わっている創造の力、全く新しく無から何かを創造していく力を象徴しています。
2021年6月11日の水星と地球の会合のエネルギーを建設的に使うためには、おかしいと思う状況や思想に対して周りを巻き込みながら異議申し立てをしていくある種の戦略的な行動が重要になります。もともと弱い立場であるからこそ、したたかに知能を使って行動することが求められます。たとえば、単に自分の主義主張を発信するだけではなく、同意を集めながら多くの人とつながっていくという行動が重要になります。そうしていくと、2021年8月1日の水星と地球の衝のころには、全く新しいところから何かを創造していく力、無の中から何かを生み出す力が自分の中に宿っているということに気づくでしょう。