火星の逆行生まれの人の特徴は?占星術のホロスコープ上での意味・影響について
火星はおよそ2年2ヶ月に1度、60~80日程度逆行します。この記事では、生まれた時の出生図(出生チャート)で逆行する火星がある人の特徴、意味・影響について説明していきます。
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火星の逆行生まれの人の特徴 ホロスコープ上ので意味や影響について
逆行は、天体のエネルギーが「内向」すると言われているため、逆行する火星を出生図に持つ人は、自己主張や怒りを表現するのが苦手だったり、抑圧してしまうことがあると言われています。
また、火星=男性性と考えると、「いかにもマッチョな男性性」として火星の力が現れてこないので、スポーツには不向きだと言われています。
しかし、本来逆行は、「その天体の意味をより深いレベルで理解しようとする衝動」(進化占星術)です。そのため、通常よりも深遠な形で逆行天体の意味が現れてくることもあります。
たとえば、逆行火星を鍛錬させた場合、ずば抜けたスポーツ選手やアスリートが生まれます。そもそもスポーツ選手やアスリートは、軍神マースのエネルギーを平和的に高めたものとも言えますが、たとえば、日本のイチロー選手は牡牛座で火星が逆行、バスケットボール世界チャンピョンのマイケル・ジョーダンは獅子座で火星が逆行。女子テニス界の偉人のひとりと言われているビリー・ジーン・キングはふたご座の火星が逆行。
逆行する火星の場合、火星が象徴する行動力や粗野な攻撃性が洗練されるため、ダンサーなど火星的な力を生のままで使うのではなく昇華させる必要がある芸術の世界でも火星逆行のネイタルチャートの人を見かけます。たとえば、ロシアのバレエダンサー、ミハイル・バリシニコフなどがその例です。
また、ヨガや修験者などの修行系の人や、古武術や弓道などの精神性と結びついたマーシャルアーツの実践者にも、火星逆行生まれには多いと言われています。
さらに、火星の力を平和活動に使うという形で出るケースもあるそうです。たとえば、冷戦末期に平和運動を推進したヨハネ・パウロ2世は天秤座で火星が逆行、平和活動に意欲的なオノ・ヨーコも乙女座での火星逆行生まれです。
他には、闘争や紛争の調停者として火星逆行生まれが法律家になることもあります。幼少期にギャングの一員としてストリートファイターだったけれどその後尊敬される裁判官に転身したジョー・ソレンティーノ(Joe Sorrentino)は蠍座で火星逆行です。
火星逆行のときは、太陽とオポジションになる
なお、火星が逆行するときというのは、必ず地球を挟んで太陽とほぼオポジションの配置になります(※すべてのケースではありませんが、少なくともサイン同士の関係性ではオポジションになることが多い)。つまり、火星逆行生まれの人は、太陽と火星のオポジションのアスペクトを持っていることになります。
逆行する火星は、地球に近づきつつ太陽に真っ向から対峙する身振りを示します。まるで、太陽(人生の目的、方向性)に対してNOの挑戦状を突きつけるかのような素振りをするのが逆行する火星の特徴です。
したがって、火星が逆行している人は、自分自身の人生の意味や目的を果たすために男性的な行動力を内省的に使う才能があると言えます。まさにこれこそが、火星逆行生まれの人の中に、武術やスポーツの達人が多い理由でもあるでしょう。
火星の逆行生まれの有名人まとめ
- フロイト 蠍座の火星が逆行
- イチロー 牡牛座の火星が逆行
- マイケル・ジョーダン 獅子座の火星が逆行
- ビリー・ジーン・キング 双子座の火星が逆行
- ミハイル・バリシニコフ 乙女座の火星が逆行
- ヨハネ・パウロ2世 天秤座の火星が逆行
- オノ・ヨーコ 乙女座の火星が逆行
- ジョー・ソレンティーノ 蠍座の火星が逆行
まとめ:火星逆行生まれの特徴・意味は? 火星逆行の上手な使い方は?
- 自己表現や怒りの表現が困難なケースがある
- 修行やアスリートとして大成する可能性がある
- 平和活動に男性的な行動力を使う
- ダンサーなど火星の力を昇華させるボディアーティストになる可能性がある
- 裁判など争うシーンのある法廷での裁判官や法律家になることもある
- ヨガやランニングなど自分を鍛えるスポーツを行う
- 古武術や弓道など精神性と結びついたマーシャルアーツを行う
- 他人と争うのではなく自分に克つための努力を重ねる