占星術コラム

2018年8月9日水星と地球の結び(ヘリオセントリック会合)と2018年9月21日の水星と地球の開き~正装していない教会の賛美歌隊と読み物から秘密の知識を得る男

高橋ともえ

2018年8月9日、水星と地球の会合(地球暦では水星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て水星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2018年9月27日に水星と地球がオポジション(衝、地球暦では水星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。

地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。

この記事では、ヘリオセントリックで水星と地球の合・衝が起きる2018年8月9日と2018年9月27日の2つの日付の水星の位置とサビアンシンボルから、2018年8月9日の地球と火水星の会合の意味を探っていきます。

この記事の目次

2018年8月9日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の結び)のホロスコープと水星のサビアンシンボル

2018年水星地球結び

水星は獅子座16度なので、サビアンシンボルは獅子座17度になります。

  • 正装していない教会の賛美歌隊(An unvested church choir)

2018年9月21日 水星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の結び)のホロスコープと水星のサビアンシンボル

2018年水星と地球の開き9月21日

水星は乙女座28度なので、サビアンシンボルは乙女座29度になります。

  • 読み物から秘密の知識を得る男(A man gaining secret knowledge from a paper he is reading)

2018年獅子座(7月、8月)水星逆行タイムテーブル

2018年水星逆行獅子座

2018年8月9日の水星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える

会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。

今回の水星のサビアンシンボル2つを並べてみると、

  • 獅子座17度 正装していない教会の賛美歌隊(意図、会合、結び)
  • 乙女座29度 読み物から秘密の知識を得る男(結果、衝、開き)

になります。

意図を表す会合・結びのときの獅子座17度のサビアンシンボルは、正装していない教会の賛美歌隊。これは、通常ではミサや礼拝などの特別な機会、つまり非日常のときに活躍する賛美歌隊が、日常でも歌をうたうということ。つまり、非日常の中で受け取った感動や高揚感を日々の生活の中でも生きる、という度数です。

獅子座の真ん中あたりの度数は、対向サインの水瓶座の影響を受けます。獅子座は、「特別であること」に深く関わるサインですが、それに対して水瓶座は「普遍であること」に深く関わるサインです。獅子座的な「特別」が、水瓶座的な「普遍」を意識することで、より強力にバージョンアップするということです。

8月9日のヘリオセントリックでの水星と地球の会合では、特別・非日常なことを日常化・常態化することによって、獅子座的な感動や喜びを当たり前のものにすることでレベルアップさせる、というエネルギーが働いているようです。

たとえば、特に欧米から来ている自己啓発やスピリチュアルのセミナーやリトリートは、人選や価格設定やロケーションなどで高揚感や特別感を演出します。闇の中から光をスパークさせたり、人生のどん底にいた人が大成功したサクセスストーリーなどを巧みに使います。しかし、この特別・非日常の場から離れて日常生活に戻ると、このテンションを維持することはとても難しいと言われます。それどころか、反動で日常生活が手に付かない、ぼーっとしてしまう、現実逃避したくなる、という負の側面も出てきたりします。

獅子座17度では、こういったセミナービジネスのように日常と非日常に強い落差を作るのではなく、日常生活に戻ってからも持続してこの高いエネルギーと繋がり続けようとします。そのために、獅子座的な特別感や高揚感に水を差すような水瓶座的な淡々とした冷静さを身につけようとするのです。

感動や喜びに儀式やミサのときだけつながるだけではなく、日々の生活の中でも継続して繋がり続けるには、冷静さや醒めた意識が必要です。これは、小さなレベルでは落差を作ることで得られる高揚感を失わせますが、常態化した喜びというより高次のレベルの獅子座意識をもたらします。

この会合のエネルギーの結果を表す衝(開き)のサビアンシンボルは乙女座29度、読み物から秘密の知識を得る男、です。獅子座17度で非日常を日常化した末に起きてくるのは、表面的なできごとの背後にある深いレベルの意図を知ることができる意識の拡大でしょう。「行間を読む」という言葉がありますが、乙女座29度のサビアンにぴったりの言葉だと思います。

2018年8月9日の水星と地球の会合のエネルギーを上手に使うためには、セミナーで知ったり本で読んだエクササイズやワーク、特に言葉を使う祈りやアファメーション、思考の修正などのワークを習慣化することを始めてみましょう。どういうワークや儀式を選ぶかという基準は「ワクワクすること」でOKですが、ワクワクすることそのものを求めるのではなく、むしろ真逆で、淡々と続けることを意識しましょう。まるで歯磨きをしたり顔を洗うようにこうしたワークができるようになっていくと、2018年9月21日ごろには日常のささやかな物事の中から深い洞察を得ることができるような意識を得ることができるはずです。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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