シュタイナーの9歳の危機と個我意識の目覚めとジュノーリターン&ノードのハーフリターン&リリスリターン
ここ最近、シュタイナーのバイオグラフィーワークのライフサイクルと占星術のライフサイクルを照らし合わせながら色々理解を深めています・・・。
その中でも、いわゆるシュタイナー教育において、子ども発達において1つ重要視されているのが「9歳の危機」というやつですね。
9歳になると、子どもは自分というものを強く意識し感じるようになり、同時に世界との夢見るような一体感を喪失します。その結果、不思議な体験をして内向的になったり、逆にとても活動的に行動的になったりします。
でね。
これを占星術的に考えると、ノード軸のハーフリターンの時期であり、リリスの1回目のリターンの時期でもありますが、最近私がリターン周期を計算していて気づいたのが、9歳というのは、小惑星で言うとジュノーリターンの時期とも重なるということです。※ジュノーは4歳の時に1回目のリターンを迎えるので2回目のリターンです。
※この辺りのことを小惑星講座PART1では取り組みますよ~
9歳の危機とジュノーリターンは関わっているのではないかという予測については、これまたシュタイナーのディオニュソス論との絡みで解釈すると面白いのです。つまり、ジュノーとは個我意識の象徴であるという話です。
神話において、ジュノー(ヘラ)は、嫉妬からディオニュソスを引き裂いたと言われていますが、これは、共同体や宇宙・世界との夢の中にいるような一体感を可能にするディオニュソス的な古い霊能力が、人類の中に入ってきた個我意識(ジュノー)によってばらばらになったことを象徴していると言われています。
子どもの発達段階は、人類がこれまで経過してきた進化段階を駆け足で繰り返す存在です。とすると、ちょうど9歳のときというのは、人類史において、ディオニュソス的な古い夢見心地の一体感を失い、代わりに「自分は自分なのだ」という個我意識(ジュノー)を強く意識するようになる時期に相当するのではないでしょうか。
つまり、9歳の危機というのは、まさにディオニュソス的な周囲との一体感の喪失とジュノー的な個我意識の目覚めと関わっていると言えるのです。
非常に面白い・・・!
もちろん、9歳の時にリリスリターンとノードのハーフリターンが絡んでいることも大きな意味があります。
リリス(月の遠地点)については、リリス講座でお伝えしていますが、失楽園と(人間が自ら作り出す)天国の創造という2つのテーマを刺激するポイントです。このリリスが最初にリターンするのが8歳後半~9歳です。
失楽園は、ディオニュソスとジュノーの神話のより古い元型にもなっている物語でもあります。与えられた楽園を出て、今度は新しく自分の力で地上の楽園を作り出すというテーマがリリスの中にもエコーとして反映しています。
そして、ノード(月のノード)は、太陽と月の交点ですが、ノードのハーフリターンは、過去(サウスノード)と未来(ノースノード)が逆転する時期です。この時期は、過去と未来の間で引き裂かれるような体験をする時期なので、これまた9歳の時というのが、失楽園と(人間が自ら作り出す)天国の創造、ディオニュソス的意識の喪失とジュノー的個我の誕生という転換点で揺れ動く時期であることとも重なりますね。
うーん、小惑星を深掘りしていくと、色々なことが多角的に見えてきますね・・・!
小惑星講座PART1は、おかげさまで50名様ご参加中です~。4月からはいよいよ公開リーディングもスタートしていきますので楽しみです^^