占星術コラム

2022年5月27日金星食~変身するジキル博士、天球の音楽に耳を傾ける。邪悪な自分をハートで許容する

高橋ともえ

今週のイベントとして興味深いのが2022年5月27日の金星食ですね! この金星食は、2022年1月9日の金星の内合から始まる金星のサイクルの中でも、かなり重要なイベントになります。

というのが、金星が内合を経て明けの明星としてあらわれ、最大光度に達してから徐々に光を失っていくフェイズは、いわゆるイシュタルが冥界に下る前に、全ての美・豊かさ・強さなどを捨てていく7つのゲートの時期に相当するからです。

具体的に言うと、欠けていく三日月と金星が近づく7回のタイミングが、イシュタルの7回のゲートの通過に相当します。

イシュタルの冥界下りと7つの門。金星と欠けていく三日月のダンス。水星と金星の占星術鑑定のために、古代バビロンの話までさかのぼって金星の象徴を調べていますが、いわゆるイシュタルの冥界下りに関する神話の中...

7つのゲートは当然ながらチャクラとも関係しており、5月27日はハートチャクラと関係の深いゲートです。

5月27日の金星食は日本では鹿児島南部、南西諸島、沖縄などで観測できます。那覇市で出したチャートはこちら。

この金星食のタイミングでの金星の度数は、牡羊座28度。
サビアンでは、「天球の音楽」です。

そして、私が最近はまっているチャンドラシンボルだと、「魔法の液体を飲むジキル博士」です。

うーん、面白い!

ところで、ジキル博士というのは「ジキルとハイド」のジキル博士ですね。二重人格者の代名詞であるジキルとハイドのうち、良識ある善良な科学者としての側面がジキル博士ですが、魔法の液体(薬)を飲むことで醜悪な犯罪者であるハイドに変身します。

この2つのサビアンシンボルを掛け合わせて読むと、常識的な世界で認められている自分をいったん酔わせて(マインドで考えた善悪をいったん停止させて)、宇宙的な流れに自分を調律する、という感じに読めます。

ハートチャクラと関係の深いゲートですので、この時期、「頭で考えるとどう見たって〇〇はメリットが沢山あるんだけど、でも、ハートで感じるとなんかおかしいし違和感を感じる」みたいなことが起きてくるのではないでしょうか。

冥界下りの前のフェイズですので、これまで自分が握りしめていた常識や良識を手放す必要性が生じる時期かもしれません。

金星とハートチャクラの関わりから感じるのは、ハート主導の豊かさ、愛、美に対して降伏する必要性です。

日本では沖縄や南の方で起きるイベントですので、何かこう、南国風?の狂気とも思える「祝祭」的なムードに思い切って身を投じてみると意外な展開が起きてくるんじゃないかな。

金星食は、2021年11月8日にも起きていますが、前回や山羊座で、しかも冥界下りのモードではなく、イシュタルが冥界から地上へ帰還して再び輝いていくフェイズでした。

なので、山羊座の金星の新しい意識=高次の男性性の愛みたいなものに触れるきっかけがあったのではないかなーと思います^^ クラウンチャクラに関係する金星食でしたので、この時期はインスピレーションとして体験したのではないかと思います。

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2022年5月27日の金星食は、マインドの良識や常識、固定観念をいったん黙らせて、自分のハートの声に耳を傾けることがとても大切な時期だと思います。捨てるべきもの=小利口な計算思考です。この時点では何かが直ちに得られるわけではなく、どちらかというと断捨離的な感じになります。

で、やってみると良いこととしては、常識を捨てて、狂気と思えるような喜びや高揚感、ある種の「お祭り」的なものに思い切ってコミットすること。

この行為は直ちには利益をもたらさなくても、必ず結果として、もっと新しい豊かさ、美、富、強さがもたらされるからです。

なお、豊かさ、美、富、強さがもたらされるタイミングは、人によって違いますが、集合的なタイミングで考えるならば、2023年の春分くらいだと考えると良いと思います。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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