歴史における33年サイクルと「クリスマス的な」歴史事象。日本における原子力・核のイベントを深掘りする その1
聖十二夜のノートワークのために、シュタイナーがクリスマスや聖夜祭のために書き記したことを読んでいますが、最近GA118とGA180を読んでいてこれは!と思ったことがありましたので、取り急ぎ書き記しておきます。
※GA118については、「エーテル界へのキリストの出現」として西川隆範先生の翻訳が出ています。
GA180は、ドイツ語の原題は”Mysterienwahrheiten und Weihnachtsimpulse”です。邦訳はないかも?
でね。
個人のカルマに属さない、社会的・集団的・共同体的・全人類的な思考や試みは、33年後に歴史的なイベントとして現象化するという話を、シュタイナーは言っていて、この33年(正確には、33年と約3か月、33年と1/3年のリズム)という数字は、言うまでもなくクリスマスに生まれ、イースターで復活を遂げるイエスの生涯を示す年数です。
この33年という物差しを使って歴史的な事象の原因を探っていくことができるのですが、1回目の33年だけで物事が成熟していくのではなく、最初の33年、次の33年、そして次の33年と時間をかけていうおよそ3世代99年または100年にわたって物事が展開し実現していくとシュタイナーは言っています。
で。前々から私が気になっている日本と原発・核にまつわるイベントについて考察してみました。
一番目はなんといっても、1945年の広島と長崎への原爆投下。
この1945年の33年前は、1912年。
さらにその33年前は、1879年です。
ここで、1879年という数字にピンと来た方も多いと思いますが、シュタイナーが言う「ミカエルの時代の始まり」のタイミングです。
正確には、1879年秋に、天でミカエルの一群と闇の存在である龍(アーリマン)が戦い、ミカエルが勝利をします。そして、ミカエルはこの龍を地上に投げ落とすという出来事がありました。これがシュタイナーが言うミカエルの時代の始まりです。
なぜミカエルは龍を殲滅するのではなく、地上に投げ落としたのか? それは、人間に対する懲罰だと考えてはいけなくて、人間たちが龍(アーリマン)と対峙することができるまでに成熟したからであると考えられます。
そのミカエルの呼びかけ(人間とアーリマンの対峙)に対して応えるような出来事が、地上で起きているとしたら?
その視点で観察すると、1945年の原爆投下という人類史的かつ日本の悲劇の背後に、1879年から始まったミカエルの時代と、ミカエルから人類への呼びかけに対する日本という民族霊の応答があると考えることができると思います。
※日本という民族霊はどういう特徴があるか?についてはまた別の記事で書きます。
1912年という年について考察すると、この年のシュタイナー的な文脈において印象深い出来事は、シュタイナーが神智学を離れて自分自身の主宰するアントロポゾフィー協会を設立したことです。
1879年から始まる33年リズムを続けると、
1945年の次は1978年。
1978年と言えば、日中平和友好条約締結、米中国交正常化合意達成、米・エジプト・イスラエル3カ国間での中東和平の基本的枠組及びエジプト・イスラエル間の平和条約の枠組に関する合意、さらに米ソ間の戦略兵器制限交渉(SALT)の進展がありました。平和に関連することが多く続いた時期です。
そして、1978年から33年後は、2011年。
言うまでもなく、東日本大震災と福島の原発事故の起きた年です。
もし、1879年から始まったミカエルの時代と、ミカエルから人類への呼びかけに対する人類側からの応答というラインで2011年を理解するならば、そこには悲劇以外のものが見えてくるのではないでしょうか?
こちらの記事で書きましたが、2011年の東日本大震災の後、私には「今起きていることは悪いことだけではない」という感覚がありましたが、もし2011年を1879年から始まった一連の流れの中に位置づけるなら、「悪いことだけではない」というのもうなずけることです。
そして、2011年+33年は、2044年。冥王星水瓶座時代が最終的に終わり、2044年1月に冥王星は魚座へ移動します。すごい符合です!
・・・さて。ではこのように、強く、しかも正確に、シュタイナーが指摘する1879年から始まる33年のリズムに反応する日本という国、そして日本の民族霊にはどういう特徴があるのか?というのを、次回以降記事に書いていきます。