女神(金星)の冥界下り、キリスト(太陽)の冥界下り。太陽と金星のある種の対立関係について
先日から水星と金星の占星術鑑定の準備で、古代バビロニアの時代に金星のサイクルの節目としてとらえられてきた出現や消失のタイミングと、金星に関わる神話の再読を行っています。
でね。
今私が読んでいるシュタイナーの講演録や、その後彼の直弟子だった人たちの書き物を読んでいて、
太陽と金星はある種の対立関係にある
というパッセージを見つけて、とても興味深く感じています。
まあ、金星=ルシファー、堕天使であり、太陽=キリスト(ミカエル)ですから、さもありなんですが。
ただし、ルシファーが癒されるとキリストの光を担いキリストに(キリストを)導くということも、シュタイナーは言ってるんですよね。
それで、イシュタル(イナンナ)の神話で、女神の冥界下りという話があるわけですが、この神話がキリストの冥界下りの元型というか予型になっているということの深い意味を感じています。
※女神とキリストの冥界下りの話を予型論と絡めてこちらの動画で解説しているよー
キリストが冥界下りをする宇宙の一大イベントの起きる遥か前に、女神たちが冥界下りを体験しているということは、めちゃめちゃ重要なんだなと思うんです。
なぜなら、いわば女神たちが先駆者として、キリストが冥界下りをするその道行きの舗道を作ったということだからです。
宇宙では何事も、まったく準備なしに突然起きてくることはないと言われています。
たとえば、イルカという種を誕生させるために、神々はそれよりもはるか前の恐竜の時代にイクチオサウルスという形の似た魚竜を創造しています。
こう言うフラクタル構造を作って、少しずつ洗練させ、より完成形に近づけていくというのが、宇宙の法則の1つなのだと思います。
でね。
自分の金星の状態を良く分析していくと、自分が今回の人生でどういう金星のテーマを生きるか、うっすらとですが分かってくるんじゃないかと思います。
私の場合、金星はモーニングスタータイプですが、ちょうど金星が光を失って外合に向かうフェイズの入口にあります。
なので、イシュタルが7つの門をくぐってすべての力、美、豊かさを置いて素っ裸で冥界の入口に立っているという状態の金星が、私の出生の金星なのですよ(笑)
まあ、これが自分の女性性(金星)なんだなと思うと、色々意味深いです。
今、小惑星講座のZOOMシェア会があと少しで始まりますが、自分の内なる女性性を理解するためには、まずは月と金星の状態をきちんと把握して、その上で小惑星の女神たちに触れるというのが徹底的に必要なんだろうなーと思います。
うーん、金星の占星術は講座にしてもいいくらいだな(笑)
個人的には自分の金星の状態を古代バビロニアの知見とイシュタル神話に照らし合わせたことで、色々気づきが得られました。
もともと、有名人と呼ばれている方のリーディングをしていて、金星外合タイプの人は、既存の美の路線に完全に従わないなかなか個性的な芸術性や美的センス、あるいは女性性を発揮する人が多いなと感じていました。
たとえば、私が大好きな中国雲南省出身のダンサー、ヤン・リーピンは、欧米のダンス文化とは違う雲南省の民族舞踊をベースにした踊りを洗練させ、独特のスタイルを作り上げていますが、彼女は蠍座で太陽と金星が外合の生まれです。
※詳しくはこちらに書いています~↓
一般的な占星術では、太陽と金星の合はコンバストとかカジミとか言われて良くないと言われていますが、じゃあ冥界下りをする前の力と美と豊かさをすべて持っていたイシュタル(明けの明星として生まれた直後の金星)がよくて、冥界に下ったイシュタル(太陽と金星の外合)はダメなのかというと、そういうものではないと思います。
何より今という時代は星は吉凶論では単純に測れない時代になっているので、どういう状態の金星であれ、自分の金星のテーマを生き切るということは重要になってくるし、人生の深いレベルでの満足につながると感じています。
話は長くなりましたが・・・4月後半、水星と金星の占星術鑑定リリースします。金星のパートでは、皆さんの金星がどういう状態にあるのかという分析も行います。
【4月19日追記】鑑定をリリースしました!4月28日までのお申込はお得なキャンペーン中です。