2021年8月20日~2022年1月19日天王星逆行の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2021年の夏から2022年の冬にかけて(2021年8月20日~2022年1月19日)、天王星が逆行します。この記事では、今回の海王星の逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2021年(2022年)の天王星逆行(2021年8月20日~2022年1月19日)
2021年の天王星逆行のスケジュールはこちらになります。
- 2021年5月1日 天王星と地球の衝(ヘリオセントリック)17:30 このときジオセントリック天王星は牡牛座10°
- 2021年8月20日 牡牛座14° 天王星 逆行開始
- 2021年11月5日 天王星と地球の会合(ヘリオセントリック) 8:57 このときジオセントリック天王星は牡牛座12°
- 2022年1月19日 牡牛座10°天王星 順行のための留期間に入る
- 2022年5月5日 天王星と地球の衝(ヘリオセントリック)16:21 このときジオセントリック天王星は牡牛座14°
2021年天王星逆行中に注目・注意すべき期間
今回の2021年の天王星逆行中には、いくつか注目・注意すべき期間があります。
天王星の留(ステーション)期間
まず、天王星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
2021年(2022年)の逆行に関連する天王星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2021年8月19日~8月22日 牡牛座14°
- 2022年1月16日~1月22日 牡牛座10°
なお、2021年(2022年)天王星の留の期間中に刺激される牡牛座14度と牡牛座2度のサビアンシンボルはこちら。
- 牡牛座14度(サビアンでは15度)マフラーと粋なシルクハットを身につけた男
- 牡牛座10度(サビアンでは11度)自分の花に水をやる女
2021年(2022年)、この2つの度数域で天王星がそれぞれ数日間滞在します。この度数付近に出生図の天体を持っている人やアスペクトを受ける天体がある人は注意しましょう。
水瓶座の土星とスクエア(90度)の配置になる時期
2020年12月に水瓶座に土星が入りましたが、2021年を通して牡牛座の天王星と正確なスクエアの配置を取ります。
- 2021年2月18日 水瓶座土星と牡牛座天王星のスクエア1回目 度数 7度
- 2021年6月15日 水瓶座土星(逆行中)と牡牛座天王星のスクエア2回目 度数 13度
- 2021年12月24日 水瓶座土星と牡牛座天王星(逆行中)のスクエア3回目 度数 11度
※2回目の牡牛座天王星と水瓶座土星がスクエアの時の配置についてはこちらに書いています。
2020年12月、水瓶座で木星と土星が合になるグレートコンジャンクションが起きました。これからの20年は水瓶座意識が社会の通念として広がっていく時代です。
もともと土星も天王星も水瓶座の支配星ですが、土星が古い支配星で、天王星は19世紀以降になってからの支配星です。
水星逆行と重なる期間がある
天王星逆行期間のうち、2021年9月27日~10月19日は水星の逆行期間と重なります。
水星は天王星のローアーオクターブ(天王星は水星のハイオクターブ、ハイヤーオクターブ)であるため、2021年9月27日~10月19日の思考・マインド・コミュニケーション・記憶等の分野で混乱や停滞が存在する可能性がありますので要注意です。
ヘリオセントリックでの地球と天王星の合(地球暦の地球と天王星の結び)
2021年11月5日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と天王星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ370日ごとに起きる地球と天王星の会合周期の終わりと始まりになります。
この日を境に、地球に与える天王星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。
天王星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
天王星は、毎年1年のうち約5ヶ月間を逆行します。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
天王星は、進化占星術によると、個人の無意識・個人の潜在意識という意味があります。天王星が逆行すると、天王星のエネルギーが内向するので、海王星の集合無意識・集合意識にベクトルが向かうと言われています。つまり、通常の(順行時の)天王星が個人の範囲での自己実現を目指す衝動だとしたら、逆光時の天王星は集合意識をも視野に入れた自己実現を模索する衝動だと言えるでしょう。
この傾向は、2021年8月20日~10月11日の間は土星が逆行しているため、さらに強まります。もともと土星と天王星は互いに拮抗する意味を持つ天体ペアであると言われていますが、ジェフ・グリーンの説によると、「土星が逆行しているときは天王星へのドアが開いている」ということです。
天王星が逆行する期間は、表面的には思考が散漫になったり、記憶が曖昧になったり、突飛な出来事や事故に遭いやすいなどネガティブな事象が出てきます。しかし、より深いレベルでは、個人の無意識・潜在意識が、集合無意識・集合意識と波長の合いやすい時期であり、その意味では海王星が象徴する奉仕につながる自己実現のビジョンを得やすい時期だと言えるでしょう。