龍と真珠。太陽と地球と月。歳差運動と天の北極、黄道北極。壮大な龍の神話。
ここ最近、ドラコニック占星術の研究のためにあれこれ本を読んでおりますが・・・龍(ドラゴン)のテーマって、実はいくつものレイヤーを構成しているなあと感じています。
というのが、ドラコニックで扱うのは、あくまで太陽の軌道と月の軌道の交点(昇交点、降交点)の龍(ドラゴン)ですが、天には龍(ドラゴン)がらみの星座がいくつかあるのですよね!
まずは、黄道12星座の近くにあり、現在のところすでに太陽が通過する星座となっている蛇遣い座。
ご存じのように、72年に1度というペースですすみ、トータルで26000年くらいの周期で行われる歳差運動によって、天に見える星座は、その位置を微妙に変化させます。
今回の1回限りの人生で考えたら途方もないスケールの話ではありますが、様々な歴史的な変遷を見ていくと、「時代意識の変遷によって、それぞれ全く違う神話や文明が次々に地球史の中に登場しているんだな」と思いますね。
そして、天の北極付近にあるりゅう座。
>>>りゅう座と北極星
実は今ね~「When the Dragon Wore the Crown.(龍が冠をかぶっていた頃)」という本を読み進めているのですが、古代の神話や文明の中に、その当時天に見えていたであろう星座の位置や歳差運動の変化による文化や文明、神話の変遷をたどっており、めちゃくちゃワクワクしますw
ここで、歳差運動というと、つい黄道12星座(ゾディアック)のことに注目してしまいますが、北極近くの星座や星々の変遷もまた、各地の文明・文化・神話に残されているということが分かり、ほほう!と思っています。
ご存じのように、長らく天の北極にはりゅう座があり、それが時代とともに変化して、今りゅうは天の北極近くにはなく北斗七星があります。
これが、神話における龍的なもの(ドラゴン)の失墜と関連しているという話があり、ほほう!と思いました。
※なお、ちょうど今年の冬にやってきていたZTF彗星は、周極星といって、この北極星のあたりのエネルギーとも強く関連する彗星でしたね。
ちなみに龍をどちらかというと崇拝する東洋文化、特に中国など東アジアの感性は、おそらくりゅう座が天の北極のそばを周回していた紀元前3000年ころに関連しているのではないかと、上記の本の作者は書いていました。
つまり、BC2877年ごろ、りゅう座のトゥバンという星が北極星だった時期です。
ここでシュタイナーに関心ある人ですとピンと来ると思うのですが、紀元前3000年ごろって、中国にルシファーが受肉したと言われている時期ですよね! 思えば中国由来の占術は北極信仰が強く、紫微斗数などはその名残を持っています。
一方この時期は、古代バビロンのマルドゥク神話が誕生した時代とも重なります。つまり、龍を退治して新しい世界を創造したマルドゥクですね~。ちなみにマルドゥクは、ミカエルと同一だとも考えられています。
うーん、めっちゃおもろい!
でね。ここで話題にしている龍は、すべてルシファー的な龍なのですよね(アーリマン的な龍ではない)。そしてこの龍は、はるか昔のミカエルとの戦いに敗れ、現在は地球の「月」にいると言われています(その時の戦いの名残が火星と木星の間にある小惑星帯の星々です)。
・・・ちなみに、ルシファーと並ぶもうひとつの悪魔的存在・アーリマンについてですが、これから先、AD3000年ごろにアーリマンが受肉するとシュタイナーは言っていますね。そして、このアーリマンに対抗するためには、ルシファーの助け(癒されたルシファー)が必要であるということも言っているわけです。
つまりは、ミカエルとルシファーの協働が必要だということです。
私は、この辺りの「来るべき未来への準備」という意味で、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルを扱うドラコニック占星術の意義があるのではないかと感じています(なぜか今この時代になってから西洋占星術の世界で盛り上がっているのも面白いです)。
なぜなら、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルというのは、太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点だからです。
いわば、ミカエル(太陽)とルシファー(月)が交わるところですね。
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>>>ドラコニック占星術講座
・・・壮大になってしまったので、もうちょっとこの辺りについては考察を深めてみたいと思います。
それにしても、西洋的な観点にとらわれているとドラゴン(龍)の神話の深みが全く見えてきませんが、東洋や南米などほかの地域の神話にも目を向けると、いろいろなことが理解できますね・・・!
なお、龍があごの下に真珠(宝珠)を隠し持っているという中国の伝承は、龍=天の北極を周回するりゅう座、真珠=黄道北極ではないかと、この本の作者はいっていましたが、さもありなん!!おもろい!!
天の北極は地球の地軸と関わり、黄道北極は太陽の通り道である黄道の軸と関わります。天の北極もまた、黄道北極の周りを周回するのです。
なお、この本を読んだ後で、私が常々不思議に思っていて、キロンや小惑星の講座を作るときから気になっていた「ヘラ、ヘーベー、ヘラクレス」のことがよく理解できるようになりました。
これについては記事を改めます。