Astrosophyの新著”Speaking to the Stars”が出た!これの勉強会やりたい~~
数年前から私が勉強をしているアメリカのAstrosophyのビデオコースの内容が本になりました!というか、彼の作ったAstrosophy Centerでは無料でPDFが公開されてますので、そちらで入手することもできますよ~。
※タイトルのSpeaking to the Stars、つまり「星に語りかける」は、シュタイナーがマリー・シュタイナーに語ったこちらの言葉からですね。
Astrosophyはアントロ系の占星術というか占星学ですが、本場ヨーロッパよりアメリカやイギリスの方が発展しています。
その理由は、シュタイナーが天文セクションのトップとして任命したElisabeth Vreedeの弟子だったWilli Sucherが亡命してイギリスへ、そしてアメリカへと渡ったからなのですよね。Willi Sucherさんはドイツ人ですが著作はすべて英語で書いています。
1920年代のドイツは占星術大国でしたが、ナチスのこともあって多くの占星術師が弾圧されたり殺害されました。占星術とは別にアントロポゾフィー運動自体も弾圧されました。さらにはアントロポゾフィー協会内部の分裂のせいで、Elisabeth Vreedeさんの傘下の人々はどうしてもスイスや大陸ヨーロッパでは活動しづらかったのですよね。
弾圧やアントロポゾフィー協会の分裂自体は不幸ではあったと思うのですが、結果としてアメリカでこのWilli Sucherさんの系譜が根付いたのは良かったんじゃないかと思います。明らかに現代において占星術業界のトップはアメリカ(英語圏)ですし、Willi Sucherさん曰くアメリカには新しい星の叡智を生み出す使命があるということなので。
※余談ですが、占星術師のルディアも元はフランス人ですがアメリカへ移住しています。この時代、多くのヨーロッパの重要な知の系譜がアメリカへ向かっていたのは興味深いことですよね。
話をSpeaking to the Starsに戻します。
私がSpeaking to the Starsで扱っていた講座を受講して一番ビビったのが、その講座の中で作る受胎チャートです。
まず、最初にこの受胎チャートでびびったのが、この受胎チャートをベースにして作る63歳までの(つまり土星の7年x9回の周期の)自分の人生におけるいろいろな重要イベントを割り出したところ、結構正確に(1か月単位で)当たっていたことです。
さらには、多分自分の直前の前世?かなと思う人物の死のチャートと、自分の受胎チャートが似ていたことも驚きでした。
ただし受胎チャートは、正確な出生時間が分からないと作れないのと、現代は医療による介入(早産や未熟児、帝王切開等はどうするのか?という問題)があるため、万人に適用できるものではないと感じています。でも、興味ある人にはこれはかなり面白いものだと思います。※うちの息子も帝王切開出産だったので、果たしてどうなのかな? 時間のある時に一度年表作ってみようかと思っています。
このSpeaking to the Starsでは、それ以外にも、ヘリオセントリック占星術の霊的な意味とか、アントロポゾフィーの文脈で分析されていてとても面白いです。特に、ヘリオの方が優れていてジオが劣っているとか、ヘリオが本当でジオが偽物とか、そういう短絡的な議論ではない深い背景が解説されているのがいいんですよね~!
なお、本の表紙に出てくるレムニスケート(無限大のマーク∞)は、太陽と地球との関係性をあらわしているシュタイナーの黒板絵です。これは、太陽と地球、そしてその他の天体の軌道が実際にはレムニスケートになるよ・・・というかなり難しい理論を説明している絵ですね。
※この辺りは説明が難しいので私も研究中~~数学できないとかなり難しいですね>< 誰か説明してほしい・・・。
取り急ぎ、この本の中でも占星術的に興味深い受胎チャートの作り方とか、そこから派生したムーングラフ(年表)の作り方はいずれ勉強会してみたいなーと思います。マジで大変だけど、実際に作ってみると結構人生の振り返りに役立つと思います。