占星術コラム

Astrosophyの新著”Speaking to the Stars”が出た!これの勉強会やりたい~~

高橋ともえ

数年前から私が勉強をしているアメリカのAstrosophyのビデオコースの内容が本になりました!というか、彼の作ったAstrosophy Centerでは無料でPDFが公開されてますので、そちらで入手することもできますよ~。

created by Rinker
¥5,082 (2024/10/16 09:48:49時点 Amazon調べ-詳細)

>>>astrosophy.com

※タイトルのSpeaking to the Stars、つまり「星に語りかける」は、シュタイナーがマリー・シュタイナーに語ったこちらの言葉からですね。

[つぶやき]星が人に語りかける時代から、人が星に語りかける時代へ実はシュタイナー自身は(当時使われていた)占星術に対しては否定的だったと言われているけど、文献を読んでみると、周りにいた数学者や天文学者...

Astrosophyはアントロ系の占星術というか占星学ですが、本場ヨーロッパよりアメリカやイギリスの方が発展しています。
その理由は、シュタイナーが天文セクションのトップとして任命したElisabeth Vreedeの弟子だったWilli Sucherが亡命してイギリスへ、そしてアメリカへと渡ったからなのですよね。Willi Sucherさんはドイツ人ですが著作はすべて英語で書いています。

1920年代のドイツは占星術大国でしたが、ナチスのこともあって多くの占星術師が弾圧されたり殺害されました。占星術とは別にアントロポゾフィー運動自体も弾圧されました。さらにはアントロポゾフィー協会内部の分裂のせいで、Elisabeth Vreedeさんの傘下の人々はどうしてもスイスや大陸ヨーロッパでは活動しづらかったのですよね。

月のリズムによる予測法~ターシャリープログレッションの研究とドイツの占星術年の瀬ということで来年の運気が気になる今日この頃。来年の年運を読むために、以前から少し興味のあったターシャリープログレッションを研究し始...
Elemental Voids(エレメントの欠如)と内なるリーダーシップ~アメリカの占星術専門誌・The Mountain Astrologer の2021年2月3月号が届くw先日、The Mountain Astrologerの2021年2月3月号(私はデジタル版を購入しています)が来ました。いやー、さすがア...

弾圧やアントロポゾフィー協会の分裂自体は不幸ではあったと思うのですが、結果としてアメリカでこのWilli Sucherさんの系譜が根付いたのは良かったんじゃないかと思います。明らかに現代において占星術業界のトップはアメリカ(英語圏)ですし、Willi Sucherさん曰くアメリカには新しい星の叡智を生み出す使命があるということなので。

※余談ですが、占星術師のルディアも元はフランス人ですがアメリカへ移住しています。この時代、多くのヨーロッパの重要な知の系譜がアメリカへ向かっていたのは興味深いことですよね。

話をSpeaking to the Starsに戻します。

私がSpeaking to the Starsで扱っていた講座を受講して一番ビビったのが、その講座の中で作る受胎チャートです。

[つぶやき]人智学系占星術(Astrosophy)と受胎期チャート~木星射手座時代に究めたいこと・その22018年11月8日に木星が射手座に入りました。ということもあって、高度な学問や専門性を極めるというテーマでいうと、私は人智学系占星術(...
人智学系の受胎占星術から割り出した重要なイベントが起きる期間にやっぱり重要なことが起きた件。実は私、20代後半のときに出会ったあるチャネラーから「40歳のときに重要な次元につながって、その後の活動がガラッと変化する(ただし統合に...

まず、最初にこの受胎チャートでびびったのが、この受胎チャートをベースにして作る63歳までの(つまり土星の7年x9回の周期の)自分の人生におけるいろいろな重要イベントを割り出したところ、結構正確に(1か月単位で)当たっていたことです。

さらには、多分自分の直前の前世?かなと思う人物の死のチャートと、自分の受胎チャートが似ていたことも驚きでした。

転生から転生へ。死のチャート、受胎チャート、誕生チャートを分析する今年、ちらちらと記事を書いていますが、この人が私の直前の前世?だったという人は、生年月日と死んだ日のデータが割とはっきりと残っているんで...

ただし受胎チャートは、正確な出生時間が分からないと作れないのと、現代は医療による介入(早産や未熟児、帝王切開等はどうするのか?という問題)があるため、万人に適用できるものではないと感じています。でも、興味ある人にはこれはかなり面白いものだと思います。※うちの息子も帝王切開出産だったので、果たしてどうなのかな? 時間のある時に一度年表作ってみようかと思っています。

このSpeaking to the Starsでは、それ以外にも、ヘリオセントリック占星術の霊的な意味とか、アントロポゾフィーの文脈で分析されていてとても面白いです。特に、ヘリオの方が優れていてジオが劣っているとか、ヘリオが本当でジオが偽物とか、そういう短絡的な議論ではない深い背景が解説されているのがいいんですよね~!

なお、本の表紙に出てくるレムニスケート(無限大のマーク∞)は、太陽と地球との関係性をあらわしているシュタイナーの黒板絵です。これは、太陽と地球、そしてその他の天体の軌道が実際にはレムニスケートになるよ・・・というかなり難しい理論を説明している絵ですね。

※この辺りは説明が難しいので私も研究中~~数学できないとかなり難しいですね>< 誰か説明してほしい・・・。

取り急ぎ、この本の中でも占星術的に興味深い受胎チャートの作り方とか、そこから派生したムーングラフ(年表)の作り方はいずれ勉強会してみたいなーと思います。マジで大変だけど、実際に作ってみると結構人生の振り返りに役立つと思います。

月に4回程度配信中・最新情報はメルマガから
Zoomセッション&メール鑑定 全国海外どこからでも受けられます

個人セッション・コース・メール鑑定

リリースしたらご案内を差し上げます

今後リリース予定のオンライン講座

ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
関連記事
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました