占星術コラム

2018年11月・12月の水星逆行の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈

高橋ともえ

2018年の夏(11月17日~12月6日)、水星が蠍座・射手座で逆行します。この逆行は2018年3回目の逆行です。この記事では、2018年冬の水星逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。

この記事の目次

2018年11月・12月の水星逆行のスケジュール

  1. 2018年9月21日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は乙女座27°
  2. 2018年10月28日 蠍座27°水星 逆行ゾーンに入る
  3. 2018年11月17日 射手座13° 水星 逆行開始
  4. 2018年11月27日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は射手座5°
  5. 2018年12月7日 蠍座27° 水星 順行のための留期間に入る
  6. 2018年12月19日 水星射手座5°通過
  7. 2018年12月24日 射手座13° 水星 逆行ゾーンから出る
  8. 2019年1月30日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は水瓶座9°

2018年11月・12月の水星逆行中に注目・注意すべき期間

2018年11月・12月の水星逆行中には、いくつか注意・注目すべき期間があります。

水星の留(ステーション)の期間

まず、水星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。

2018年11月・12月の水星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。

  • 2018年11月15日~11月18日 射手座13°付近で逆行前の留(ステーション)
  • 2018年12月5日~12月9日 蠍座27°順行前の留(ステーション)

なお、2018年11月・12月の水星の留の期間に刺激される射手座13度と蠍座27度の度数のサビアンシンボルはこちら。

  • 射手座13度(サビアンでは14度) ピラミッドとスフィンクス
  • 蠍座27度(サビアンでは28度) 自分の領土に近づく妖精たちの王

8月8日~の天王星の逆行期間と重なる時期

2018年11月・12月に水星が逆行している間、天王星が逆行しています(※天王星は今年2回目の夏の水星逆行時に逆行をはじめました)。天王星は水星のハイオクターブ、ハイヤーオクターブとも言われ、それぞれ思考(マインド)・記憶・伝達を司ります。

そのため、この時期は特に思考やインスピレーションに注意を払い、性急な判断を避けるのが無難です。

ヘリオセントリックでの地球と水星の合(地球暦の地球と水星の結び)

2018年11月27日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と水星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ116日ごとに起きる地球と水星の会合周期の終わりと始まりになります。

この日を境に、地球に与える水星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。

11月27日の射手座4度付近での木星との合

また、上記の11月27日のヘリオセントリックの水星と地球の会合と同時期に、水星と木星が合になります。

木星は、およそ1年ぶりに滞在星座(サイン)を変更し、11月6日に射手座に入ったばかりです。この木星の射手座入りに合わせるかのように、11月17日から水星が蠍座後半から射手座前半の度数を逆行します。

実は、今回の水星逆行前の10月29日、蠍座27度で水星と木星が合になっていますが、この水星・木星の合が今度は射手座領域で起きてくるのです。

今回の(2018年3回目の)水星は、木星の動きと連動することで、ヘリオセントリックの会合によって新しいエネルギーを射手座領域に12年ぶりに入った木星に伝える役割を果たしているように思えます。

水星がアウト・オブ・バウンズになっている

また、今回の11月~12月の水星逆行中のうち、11月7日から11月21日までは、水星がアウト・オブ・バウンズになります。この時期の水星は、逆行開始前後の射手座ゾーンに滞在し、留(ステーション)の時期に相当します。

2018年11月・12月の水星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点

2018年11月・12月の水星逆行は、蠍座・射手座サインでおきます。

逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。

占星術では、蠍座から射手座のカスプ領域は、古来より革命や戦争との関連があると言われています。蠍座も射手座も、12星座の中で唯一直接的に「武器」となるものと関連のあるサインだからです。

この領域に水星が入ると、知的探究心が深まります。ひとつの対象・物事に深入りする探究心が拡大して宇宙や森羅万象への探究心に転換するのが、蠍座・射手座カスプの特徴です。

ここで水星が逆行になると、自分自身の内なる真実を深く深く探っていってその限界にぶちあたることで、突然宇宙の真理を認識する、というようなできごとが起きてくるでしょう。蠍座の最後の領域は、どうしても捨てられない最後の執着を手放すことがテーマですが、その瞬間に射手座の初期度数の明るい精神性の炎が心に灯されるでしょう。

一般に、水星が逆行する期間は新規の契約や引っ越しには向かないと言われていますが、契約締結や意志決定を避けるだけでOKです。既に行った契約や意志決定に基づいて、水星逆行期間にアクションを実施・実行するのであれば水星逆行の悪影響は避けられると言われています。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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