エフェソスのアルテミス~怒れる大地母神と動物(霊)の救済
ここ最近の非常に重要な出会いをきっかけに、この年末年始は月の女神アルテミス(ディアナ、ダイアナ)のことを考えています。特に、通常のギリシアやローマのアルテミスではなく、トルコのエフェソスにあるアルテミス神殿に祀られていたアルテミスのことですね。
エフェソスについては、トルコ政府のこちらの案内PVが面白いかも。
実は、エフェソスのアルテミスって、普通私たちがイメージする狩猟の女神としてのアルテミスではなく、
こーんな感じの、ちょっとグロイ?彫像で有名なアルテミスなのですよ・・・
どちらかというとエフェソスのアルテミスは、大地母神としてのエネルギーが強いんですね。
よく見ると、この彫像にはいーっぱい動物がくっついているんですよ。蜂とか、猫っぽい動物とか、犬とか、熊とか。。。そして、ボディの丸い突起は、千の乳房とも、牛の睾丸とも言われております。いずれにせよ自然の豊穣性と多産性を表しています。そして、一説にはこのアルテミスの足は魚のひれがついているとも言われています。そういう意味ではある種の人魚的な存在なのです。
※余談ですが、この人魚的な表現を見て、2022年1月にノースノードと合になる準惑星セドナのエネルギーを思い出しました。そう、地球の創成期に関わる古い女神のエネルギーとしてのセドナです。
こんな風に、エフェソスのアルテミスは、一般的なギリシア神話で言われているようなアルテミスとはちょっと違う、かなり古い時代からのアルテミスのエネルギーを表現していると思われます。母(大地母神)としての月の女神のエネルギーをとても色濃く残しているのが、エフェソスのアルテミスなのです。
でね。
詳しいことはまた分析してからお伝えしたいと思いますが、私はよくオーラが見える人とかリーディングできる人から、「あなたのオーラの中に動物がたくさんいる」と言われるんですよ・・・。
たとえば、私とずっと一緒にいてよく他人から霊視される動物霊の一匹?一柱?は、銀色の猫神wだというのは知っています。(この子は月と関わっているようで銀色です。まあ、お銀でもいいんだけど、それだと由美かおる様の入浴シーンが思い浮かんじゃうのでwww シルバーと名付けております)
ですがそれ以外にも、オーラの中に動物がいっぱいいるってよく言われるので、いつも「?」でしたが、ここでエフェソスのアルテミスを見て納得できました。多分私、このエフェソスのアルテミスとはエネルギー的な親和性が高いようです。
またまた余談ですが、20代の後半に絵を習っていたドイツ人の画家・彫刻家の先生は霊的な感覚もとても鋭い方で、時々とても重要なメッセージを下さる方でしたが、その先生がある日突然「あなたはアルテミスのエネルギーととても強く関わっていると思う」と言ったことがありましたしね・・・。
というわけで、エフェソスのアルテミスは、一般的なアルテミスとはまた違う、よりビッグな月の女神のエネルギーを持っていて、それは自然界、特に動物(霊)と関わっていると思います。
ここで一つ腑に落ちたのが、私の一つのテーマ(課題)の中に、動物霊との関係性があるのだなということです。
実は私は、主に中学生になる前後くらいに、いわゆる低次アストラルと言われている領域の存在が、突然自分の生活の中に侵入してくるという経験をしたことがあります。そしてその後も、メンタルが落ちてくるとそういった低次アストラルな存在ともろに触覚的な形で接触するということが続きました。
※でも、そんな低次アストラルなインキュバスもデーモンワークで仲間になってくれましたw
もちろんその低次アストラルの存在たちって私自身の心の闇でもあるので(トホホですけどw)、そこに出てくる動物霊や悪魔的な存在は私自身の欲望や衝動と関わっているとも解釈できますが、多分それだけではない、私は何か動物霊と関わる必要があるのではないかと、アルテミスのエネルギーを通じて感じています。
もっと言うと、動物霊だけではなく究極的にはエレメンタルとの関りであり、自然界の救済というテーマにもなります。
※ちょうど2021-2022年の金星逆行に絡めて土のエレメンタルの話をしましたね。
※他にも、牧神パンの話も書いています~
そしてまさにこの動物霊やエレメンタルとの付き合い方、これこそが、パンデミックを真の意味で解決していくための非常に重要なポイントになると思うのです。
もともとコロナはコウモリという動物と関係して始まったウィルスだと言われていますし、それ以外のウィルスももともとは動物から発生して人間へと感染を広げたものが実に多いですよね。
・・・その示唆を与えてくれたのが、このあいだデーモンワークで味方になってくれた雪白(ゆきしろ)という狐の精霊でした。
※雪白はこういう子です~~
というのがね、この狐の雪白が私をダキニの学びへと導いてくれたのですが、まさにこのダキニと深く関わるマチク・ラプドゥンの行法チューを紹介したアメリカ人の女性ラマであるツルティム・アリオーネさんの本の中に、この地上での日常生活においてその働きを表す世俗のダキニ(worldly dakini)について言及があって、そのことがとても示唆に富んでいたからです。
この世俗のダキニというのは、ある意味では悟りを開く前のダキニ的なエネルギーで、怒れるダキニ、忿怒相として描かれるダキニです。しかしこれは、癒され成長すると叡智のダキニ(wisdom dakini)に変容していく存在なのです。そして、その世俗のダキニについて書かれたパッセージが、私が感じているアルテミスと動物霊の強いつながりを理解する一助になると感じています。
世俗のダキニに関するとても興味深い側面があり、それは、現代社会においても重要な意味を持っています。
その側面とは、世俗のダキニが環境を保護するという存在であり、もし環境が汚染された場合には、世俗のダキニは疫病や疾病を惹き起こすということです。なぜなら、世俗のダキニは叡智のダキニが有しているようなレベルの悟りは開いていないからです。
「ミラレパの十万の歌」には、聖者ミラレパが病んでいる世俗のダキニを癒したという逸話が残っています。この世俗のダキニ曰く、「自分の病は煙による汚染に対する反応であり、その復讐のために村に病を惹き起こした」そうです。この世俗のダキニはミラレパの弟子でしたが、修行中にこの一連の出来事が起きました。聖者ミラレパは、復讐をしてはいけないと世俗のダキニを諭しました。
世俗のダキニが、いったいどんな儀式をすれば自分が癒されるのかとミラレパに問うと、ミラレパは村人のところに行って「あなたたちが煙の火を使って攻撃しようとしていたこの土地のダキニによって、疫病が起こされていたのだ」ということを説明しました。そして、ミラレパは村人たちに、ダキニが欲しがっている儀式と供物を教えたところ、この祈りと祝福の力によって疫病とダキニの両方が急速に癒されていきました。この物語は、世俗のダキニたちと人間との間にある互いに影響を与え合う関係性の作用を示しています。
もうこれがまさに! なのです。
ちなみにアルテミスって、めっちゃ怖い女神じゃないですが(笑)割と怒りっぽいし、嫌いな奴がいたら平気で殺したり呪っちゃうし。そして戦う女神でもあるわけです。ただ、やみくもな暴力ではなく、そこには自然界の秩序を守るという正義感はあるわけですよ。
ただし、上記のミラレパの話で書かれているように、この段階でのダキニの女神性はまだ道半ばなんですね。慈悲の質を身に着けたり、物事を生産的に解決していく叡智はまだないのです。ただただ、やられたらやり返す、というリアクションしか取れないわけです。
ちなみに私、若いころこういう感じでしたから(今も?)、むかついたり腹が立ったら怒りをぶつけて完膚なきまでに叩き潰しちゃうタイプですね。結構気が強いです(ネイタルでは月と火星合ですからねーwww)。
ところで、この世俗のダキニ、怒れるダキニとして想像してほしいのが、もののけ姫のサンですねー。森と動物たちのためにただただ怒りをぶつけて戦うところが世俗のダキニ的ですよね。尊い怒りではあるけれど、知恵はまだないという。
でも、こういう形で自然界との怒りを共有してあげるという段階がなければ、そもそも、最終的な叡智のダキニにはなれないこともまた確かな真実なのです。
なぜかというと、叡智のダキニの持つ「叡智」は、この自然界の生きとし生けるものが持つ痛みや苦しみに共振共鳴し、その因果を紐解き深く理解するためにこそ獲得されるものだからです。
興味深いことに、エフェソスは、アルテミスのエネルギーと強く結びついていますが、同時に聖母マリアとも結びついています。エフェソスには聖母マリアが余生を過ごした聖母マリアの家があります。この地で、聖母マリアは昇天(アセンション)したと言われています。
ちなみに、ここで言う聖母マリアは、キリストの磔刑を経験し、叡智を身に着けたソフィアとしてのマリアですね。一人の息子の母ではなく、全人類の母になった後のマリアです。
というわけで、エフェソスというのは、母性のエネルギーが非常に強く働く土地で、地球史における母性の在り方の変容と成長の歴史も感じられる場所だと言えるでしょう。
他にもエフェソスという土地はいろいろな意味でとても興味深いところで、シュタイナー的に言うとここは東と西の中間地点、ある種のクロスロードであると言われていまして、このこともまた、私が今追いかけている秘教的な仏教とキリスト教の関係性を紐解くうえでも重要になってきます。