2018年土星逆行4月17日~9月7日の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2018年の春から夏にかけて、土星が逆行します。この記事では、今回の土星逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2018年の土星逆行(4月17日~9月7日)のスケジュール
2018年の土星逆行のスケジュールはこちらになります。
- 2017年12月22日 地球と土星の衝 このとき土星はジオセントリックの山羊座1°
- 2018年1月10日 山羊座2°土星 逆行ゾーンに入る
- 2018年4月17日 山羊座10°土星 逆行開始
- 2018年6月27日 地球と土星の会合 このとき土星はジオセントリックの山羊座5°
- 2018年9月7日 山羊座2°土星 順行のための留期間に入る
- 2018年11月12日 土星山羊座5°を通過
- 2018年12月12日 山羊座10°土星 逆行ゾーンから出る
- 2019年1月2日 地球と土星の衝 このとき土星はジオセントリックの山羊座11°
2018年土星逆行中に注目・注意すべき期間
2018年の土星逆行中には、いくつか注目・注意すべき期間があります。
土星の留(ステーション)期間
まず、土星が逆行開始のために遅くなりほぼ動かなくなるように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
土星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2018年4月5日~20日 山羊座10°付近で逆行前の留(ステーション)
- 2018年9月1日~16日 山羊座2°順行前の留(ステーション)
なお、2018年土星の留の期間中に刺激される山羊座2度と山羊座10度のサビアンシンボルはこちら。
- 山羊座2度(サビアンでは3度)成長と理解を受け入れる人間の魂
- 山羊座10度(サビアンでは11度)キジの大群
2018年の夏、この2つの度数域で土星が2週間程度滞在します。この度数付近に出生図の天体を持っている人やアスペクトを受ける天体がある人は注意しましょう。
逆行中の土星が新月・満月・上弦・下弦の月に絡むとき
土星逆行中に、土星が新月・満月・上弦・下弦の月の配置で際立った位置にくるときがあります。この時期は、特に逆行土星の意味がクローズアップされる時期になります。
- 2018年6月28日の山羊座満月:逆行土星が太陽とオポジション、月と合
実はこの6月28日の満月の直前、土星はヘリオセントリックで地球と新しい会合周期に入ります(地球と土星の結び)ので、この6月28日の山羊座満月は二重に重要な満月となります。
逆行中の土星が牡牛座とトライン(120度)の度数を約4週間にわたって形成、その際に乙女座天体との間で地のグランドトラインが形成される
また、2018年土星逆行の終盤(8/12-9/14ごろまで)、牡牛座入した天王星(同じく逆行中)と約3週間にわたってトラインの配置を形成します。このときの土星の度数は山羊座2度付近、天王星は牡牛座3度付近です。
この時期はちょうど太陽が乙女座に入り、また、小惑星パラスや水星、月などが次々に乙女座に入るため、土星・天王星・乙女座2度付近を通過する天体との間で、次々に地のグランドトラインが形成されます。
そして、この土星と天王星の地のグランドトラインの時期は、土星の逆行が終了する留(ステーション)の時期が重なるため、土星の意味が二重三重にクローズアップされます。
- 8月26日 太陽乙女座2度付近を通過⇒太陽・逆行土星・逆行天王星との間で地のグランドトライン形成
- 9月6日~9月9日 乙女座2度付近で水星が小惑星パラスと合⇒水星・パラス・逆行土星(逆行直前の留)・逆行天王星との間で地のグランドトライン形成
- 9月7日 土星逆行終了、順行へ向けて留(ステーション)
- 9月9日 乙女座2度で月が小惑星パラスと合⇒月・パラス・土星(順行直後の留)・逆行天王星との間で地のグランドトライン形成
- 9月10日 乙女座新月
他の5天体(+キロン)の逆行期間中と重なる期間がある
また、土星逆行期間の2018年8月8日~8月19日は、水星、土星、天王星、海王星、冥王星、さらに小惑星キロンの逆行期間と重なります。この期間は2018年の土星の逆行期間の中でも特に注意すべきときとなります。
ヘリオセントリックでの地球と土星の合(地球暦の地球と土星の結び)
2018年6月27日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と土星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ378日ごとに起きる地球と土星の会合周期の終わりと始まりになります。
この日を境に、地球に与える土星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。
ちなみに、6月27日の地球と天王星の会合の直後に、6月28日山羊座満月となります。
土星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
天王星は、毎年1年のうち約4ヶ月間を逆行します。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
土星は、進化占星術によると、顕在意識、条件付けられた世界、既知の世界、いわゆる社会や世間一般を示すと考えられています。
土星が逆行すると、土星のエネルギーが内向するので、上の図でいう天王星が司る個人の無意識・潜在意識にベクトルが向かうと言われています。つまり、通常の(順行時の)土星が社会の条件付けや既存の構造をもって個人の無意識や潜在意識を抑圧する衝動だとしたら、逆行時の土星は、そうした個人の無意識や潜在意識を受け入れる準備のできた開かれた社会や既存の構造を目指す衝動だと言えるでしょう。
この傾向は、2018年8月8日から天王星が逆行を開始すると強まり、さらに深まります。なぜなら、土星が逆行によって天王星に向かってドアが開き、天王星が逆行に拠ってさらに海王星に向かってドアを開くため、土星から海王星、つまり既存の構造や社会・顕在意識と、個人の無意識や潜在意識と、集合無意識や集合意識が、一気につながるからです。
さらに、2018年は、8月8日から9月7日は、海王星も逆行しています。つまり、土星・天王星・海王星が同時に逆行します。ですのでこの時期、最も底にある集合無意識や集合意識すらも書き換えられ、変化していくことになるので、土星的なテーマが集合意識や集合無意識のレベルの見直しと連動していくことになるでしょう。
土星が逆行すると父親や権威的な存在に対しての定義が揺らいだり、「らしくない」状態が現れてくると言われています。これは、土星の定義を書き換えるために起きていることです。2018年に関して言えば、土星逆行と天王星逆行と海王星逆行が重なる時期がありますので、極めて深いところから既存の構造や権威とされていた存在の定義が書き換えられていきます。
興味深いことに、土星と天王星は2018年にはそれぞれ山羊座と牡牛座という地のサインに入るので、とても建設的で調和的な形で協働していきます。そのため、社会の既存の構造やこれまでの自分の顕在意識と、自分の潜在意識や無意識との調和的な連携がしやすい時期だと言えるでしょう。
ですので、今回の土星逆行のパワーを上手に受け取り生かしていくためには、天王星からの衝動を意識して動いていくことがおすすめです。これまでの自分が信じてきた形ある確固としたもの(実績・権威・基盤)が揺らいだときは、自分の可能性や才能、抑圧している無意識や潜在意識をケアして修正していくと、土星逆行の力を建設的に使えるでしょう。