2019年3月水星逆行の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2019年3月(3月6日~28日)、水星が魚座で逆行します。この逆行は2019年1回目の水星逆行です。この記事では、2019年春の水星逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2019年3月の水星逆行スケジュール
- 2019年1月30日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は水瓶座9°11:30ごろ
- 2019年2月29日 魚座16°水星 逆行ゾーンに入る
- 2019年3月6日 魚座29° 水星 逆行開始
- 2018年3月15日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は魚座24°10:45ごろ
- 2019年3月28日 魚座16° 水星 順行のための留期間に入る
- 2019年4月13日 水星 魚座24°通過
- 2019年4月17日 魚座29° 水星 逆行ゾーンから出る
- 2019年5月21日 地球と水星の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック水星は双子座0°22:00ごろ
2019年3月の水星逆行中に注目・注意すべき期間
2019年3月の水星逆行中には、いくつか注意・注目すべき期間があります。
水星の留(ステーション)の期間
まず、水星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
2019年3月の水星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2019年3月5日~3月7日 魚座29°付近で逆行前の留(ステーション)
- 2019年3月27日~3月29日 魚座16°順行前の留(ステーション)
なお、2019年3月の水星の留の期間に刺激される魚座29度と魚座17度の度数のサビアンシンボルはこちら。
- 魚座29度(サビアンでは30度) 巨大な石の顔
- 魚座16度(サビアンでは17度) 復活祭の歩道
3月6日の天王星牡牛座入り
今回の水星逆行は、水星のハイオクターブである天王星が牡牛座入りするタイミングと同じ日に起きます。天王星は、2018年5月にいったん牡牛座に入った後、逆行期間中に牡羊座に戻っていましたが、2019年3月6日以降、いよいよ本格的に牡牛座に滞在します。
今回の水星逆行は、天王星のローアーオクターブとして、この天王星の牡牛座入りに備えての調整が入っているように思えます。
3月7日の魚座新月と3月28日の山羊座下弦の月
今回の水星逆行中の一番インパクトのある日は、3月7日の魚座新月です。この日、水星は逆行開始直後の留です。また、3月38日の山羊座下弦の月は、水星逆行終了と重なり、同じく留。月相図の重要なポイントと水星の逆行開始・終了がシンクロしています。
ヘリオセントリックでの地球と水星の合(地球暦の地球と水星の結び)
2019年3月15日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と水星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ116日ごとに起きる地球と水星の会合周期の終わりと始まりになります。
この日を境に、地球に与える水星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。
2019年3月の水星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
2019年3月の水星逆行は、魚座サインでおきます。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
通常、魚座に水星が入ると、伝統的には水星らしい明晰な思考力が弱まると考えます。分かりにくい表現や曖昧な表現、混乱や論理破たんなどがあると言われる一方で、人知を超えた叡智を受け取ったり、インスピレーションを得るには最適な時期とも割れます。逆行になるとこの質が内向化します。この時期は、瞑想などを通じて言語を超えたところから霊感を受け取ることに集中するとよいでしょう。この時期に体外的なコミュニケーションを取ったりするのは不向きです。
一般に、水星が逆行する期間は新規の契約や引っ越しには向かないと言われていますが、契約締結や意志決定を避けるだけでOKです。既に行った契約や意志決定に基づいて、水星逆行期間にアクションを実施・実行するのであれば水星逆行の悪影響は避けられると言われています。
魚座はもともと、12星座の最後のサインとして、あらゆるものを受け入れつつ浄化し癒していくというテーマがあります。2019年3月、魚座で水星が逆行することで起きているのは、様々なレベルでのクリアリングです。
それは、この水星逆行中に起きるヘリオセントリックの地球と水星の開きのときの水星のサビアン度数(聖職の浄化)などからも分かることです。このヘリオの水星の会合の結果は、5月ごろのヘリオの水星と地球の衝の時に出てきますが、この時の水星のサビアン度数は双子座1度の「静止した水の上に浮くガラス底のボート」。表面的にはいろいろバタバタしているように思えるかもしれませんが、底の底まで透き通った状態の水(感情、潜在意識)にするために必要なプロセスが起きてくるのが今回の2019年3月の水星逆行の特徴でしょう。